なんともばかげた話である。
「ばかむすこ」「ばかむすこ」と繰り返す過激性。あり得ないキャラクターと御都合のよろしい話の展開。
自分としては、どちらかというとノーグッドなのだが、読み終えてふと「あなどれないな」と思った。
考えてみると、今のお笑いの世界、泡沫ギャグに通じるところがあるではないか。
話は長いけれど、コントやバラエティーを飽かず見ているテレビっ子には違和感がない。
気楽に聞けて、人のことを「ばかばか」と言っている話が結構好きらしい。
正直いうと、思うのです。「これでいいのだろうか?」
たまに、読んであげるのは良いかもしれませんが、理屈や意味を込めたがる自分には苦手な絵本。
軽快に読み上げることが必要だと思いました。