小学校のおはなし会用にセレクト。
赤羽末吉さんの迫力ある絵に惹かれました。
中国の天の川の由来の民話を再話してあります。
子どもに恵まれない夫婦が嘆いていると、大きな石の中から赤ちゃんを授かるのです。
サンと名づけられたその子は立派な青年に成長し、
龍の兄弟のけんかで引き裂けた天を繕うことになるのです。
古老や王、その娘などの力を借り、龍の牙と角で天を整えます。
その縫い目などが銀河や星、という訳なのですね。
兄弟げんかの報いとはいえ、牙や角を抜き取られる龍が少しかわいそうでした。
いろいろなエピソードが詰まり、繰り返しの展開、
さらには数々の冒険譚、実に雄大なエピソードです。
しっかりと子どもたちに聞かせてあげたいです。