ロッタちゃんとじてんしゃ」 りんごのきさんの声

ロッタちゃんとじてんしゃ 作:アストリッド・リンドグレーン
絵:ヴィークランド
訳:山室 静
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,760
発行日:1976年04月
ISBN:9784033270401
評価スコア 4.6
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  • たからもの

    幼年童話の傑作「ロッタちゃんのひっこし」の直前に起こった事件を絵本にしたものだ。「ロッタちゃんのひっこし」は、子供の頃に憶えるくらい読んだ本。ロッタの傍若無人振りというか、自己チュー振りも相変わらず。

    末っ子でみそっかすのロッタは、じてんしゃが欲しくてたまらない。誕生日にもらえなかったロッタは、お隣のベルイおばさんの物置から「かっぱらう」ことを決意する。まんまと「かっぱらう」ことに成功したロッタは、そのじてんしゃに乗って「もんくやどおり(このネーミングセンスが最高)」を疾走する。

    このロッタちゃんにしろ、ピッピ・ナガクツシタにしろ、「やかまし村」シリーズにしろ、リンドグレーンの描く子どもたちはどうしてこうも生き生きしているんだろう。ロッタなんて、もし現実にいたら相当「手に負えない」子どもだと思う。その「手に負えなさ」が子どもの子どもたるゆえんで、それこそが得難い(そしていつか必ず失ってしまう)たからものなんだってことを、リンドグレーンという作家はちゃんと知っている。

    成長する前の一瞬の輝きを愛おしく見つめる目。大人になってから読むと、ロッタに注がれている愛情の深さがよくわかる。あのロッタに再会出来て、とても嬉しかった。

    投稿日:2008/09/24

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