主人公は、バルサ。
職業は用心棒、年齢は30才ぐらい、性別は女性。
短槍の達人。重い過去を背負っています。
バルサは、ある事件をきっかけに、皇帝の第二皇子の用心棒を引き受けざるを得なくなります。
皇子を何から守るのか。
皇子を守り抜いた先には、何が待っているのか。
読み始めると、まず、その世界観に吸い込まれます。
どこかで見た事のあるような景色、聞いたことのあるような名前、馴染ある社会のシステム・・・でも、ここではないどこか。
日本人が描くからこそ、の世界だと思います。
そして、登場人物がそれぞれに抱える、人生。
夢中で物語を追い、読み終わった後には、何かが胸に残ります。それは多分、自分を強くしてくれる何かだと思います。
中学年から高学年の子どもが、ふと手に取れる場所においておきたい、一冊です。