閻魔大王の悲劇・・・。 ちょし★さん 30代・熊本県荒尾市 男10歳、男9歳、男8歳 地獄や、閻魔大王を扱った絵本も多いですね。 恐ろしい世界のお話だからこそか、ちょっとコミカルなものが大半な気がします。
このお話も、ちょっとコミカル・・でも、なんとなくやっぱり怖いお話です。
生きていた時に人気役者だった、だんじゅうろう。 「いきていたときに、てふりあしふりで ひとばだましたから じごくさいけ」と、閻魔大王の 沙汰を受けます。 が、閻魔大王は 芝居を見た事がなかったため、一目見たいと言い出し、もし上手く出来たら極楽行きにしてやる だんじゅうろうと約束します。
このあと、だんじゅうろうは 機転をきかして 地獄いきを免れるのですが、・・まぁ、なんとも、それが・・・言ってしまえばとても卑怯なやり方です。
「こんなんで いいのかしら?」と苦笑しましたが、子供達も唖然としつつ、楽しんではいたかな・・。
もしかしたら、出版した当初の作者の意図は、「だんじゅうろうの機転」に感心してもらうことだったのかもしれませんが、現代の子供に読んだ時には「えー!それ ずるいよー」という感想が聞こえてきそうな気がします。実際、我が家もそうでした。
ただ、お話自体は面白いし、文章や言葉も訛り具合が面白いので、読み聞かせに向いている絵本ですね。小学生まで楽しめると思います。
団十郎という役者がはやりやまいで死んで、あの世への道を歩いていると、鬼が出てきて団十郎をえんまさんの前につれだした。団十郎が役者だと知るとえんまさんは……。
歌舞伎役者の 団十郎は人気者だった
そんな人気者の団十郎も流行病で死んでしまいと言う話から始まる・・・・・
極楽へ生きたかったのですが・・・・ 地獄へ行ってしまうのです
怖い顔の閻魔大王がいて「地獄へ行け」 でもこの閻魔さん
「芝居を見たこと無いから 見せろと うまくできたら ごくらくへやってもいい」 こんなこと言うんです
ところが 芝居をするには・・・・閻魔さんの着物を貸して欲しいと
そこで閻魔さんは 死人の白装束に、団十郎は閻魔大王の着物で大芝居 「いよっ、にっぽんいち!」
しかし・・・閻魔さんを赤鬼青鬼たちが 地獄の釜へほうりこんだ!
あ〜あ
なんと代わりに 団十郎が閻魔大王になったとさ
団十郎の生まれたものは みんな極楽行きだって おもしろい お話です(笑い!)
作者の 渋谷 勲さんのあとがきが またいい!!
これを手話劇にして みんなに受けたんですって・・・・
なるほど 地獄にしろ極楽にしろ人間の空想とは・・・・
考えさせられる おもしろ 怖いお話でした
芝居にしたら 笑えるかも 見てみたいですね お芝居! (にぎりすしさん 60代・その他の方 )
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