『うえきばちです』(BL出版)や「落語絵本」シリーズ(クレヨンハウス)で 人気の絵本作家、川端誠さん。 川端さんの作品には日本の伝統文化や行事を取り上げたものも多く、 十二支に関する絵本も何冊も出版されています。
この絵本も十二支を扱っているのですが、今までとはちょっと趣向が異なる様…。
2人の子どもが落語家さんに「小噺」について聞いています。 「なにかネタをだしてごらん」という落語家さんに、 「では十二支のどうぶつでやってみてください。」とネタを振る子どもたち。 落語家さんは「ねずみ」から「イノシシ」までを使って小噺を披露します。
十二支の名前や鳴き声、生体などを言葉巧みに噺に組み入れて、 披露される12の小噺は、動物をモチーフにしていることもあり、 子どもたちにとって身近に感じること受け合い。 読み終わる頃には、小さな落語家さんがたくさん生まれるかもしれません。
初笑いにオススメの一冊です。
(木村春子 絵本ナビライター)
小噺は、短い噺で、それがあつまって落語になります。今回のお題は「十二支のどうぶつ」です。まずは、ねずみから…。わかい男が食事をしていると、ねずみがちょろちょろとでてきた。なべをスパットとかぶせてつかまえた。「どうだ!おおきいねずみをつかまえた」「いやいやみてたが、ちいさい。ほら、しっぽがでている。ちいさいちいさい」「いや、おおきい」「いいや、ちいさい」……と、いっていると。なかでねずみが…。
自分で言うのも何ですが、私はこの手の本は結構上手に読めるはずなんですけれども、5歳の我が子に読んであげたら「はぁ?」みたいな表情で聞いていました。ちょっとまだ難しかったようです。私自身は「なるほど!」と思いつつ、くすりとしながら読みました。 (梅木水晶さん 30代・ママ 女の子5歳、男の子3歳、女の子0歳)
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