
少しずつ見えなくなる恐怖と闘う勇気の物語
子どもだれだって暗やみがこわい。 でも、マファルダがこわいのは、目のなかにある暗やみだ。 真っ暗闇が訪れるまで、長くてもあと半年--。
ある日、9歳のマファルダは、少しずつ視力が失われる難病と診断される。 目が見えなくなるってどういうことだろう? 目隠しして歩いてみる。暗やみでも歩けるのかどうかを試してみたかったのだ。 暗やみでくらすようになったら、どうすれば色がわかるのだろう? 不安は、どんどんふくらんだ。 それから、マファルダは、やっておきたいことのリストを作り始めた。
少しずつ見えなくなっていく、失明の恐怖を、少女の一人称で語られる物語は、読む人の心を打つ。 作者自身の体験にもとづいた、生に対する痛いほどの愛情がこめられた、感動の物語。
【編集担当からのおすすめ情報】 デビュー作にもかかわらず、書き上げた後のフランクフルトブックフェアで24か国語に版権が売れた超話題作。子どもがかかる難病のひとつで、徐々に目が見えなくなっていく“スターガルト病”に、作者自身の実体験を元に、書き上げた渾身の作品。

題名だけ見たら、とても、こんなに残酷で悲しい出来事の話には思えませんでした。
これは子供だけではなく、大人だって怖いです、真っ暗闇の世界になってしまうなんて。
でも、主人公の少女は前向きで本当に素晴らしい。
自分にできること、自分を受け入れるとこ、色々なことを考えさせられる1冊に思いました。
そして一番想ったことは、難病を治す医療がこれから開発されていってほしいということです。
誰もが健康ならいいのにとすごく思います。 (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子9歳)
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