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名前をうばわれたなかまたち
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名前をうばわれたなかまたち

著: ホセ・アントニオ・タシエス 横湯園子
出版社: さ・え・ら書房

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出版社からの紹介

世の中のよいことはみんな、他の人のため。ボクのためなんかじゃない。なぜなら、ボクには名前がないから…。ジャーナリストで画家でもある著者が、スペインの学校を舞台に描いた「いじめ」をテーマにした絵本。

ベストレビュー

最後のシーンに救われました

表紙に描かれたのは顔のない少年。
名前も奪われた少年。
いじめを受けている心理でしょうか。
見ていてつらくなる絵本です。
勉強ができるから無視され、口答えをしないから無視され…。
で、ガールフレンドができたら邪魔され、シャワーを浴びていたら服を放り投げられ…。
ゲームのようないじめ。
時折顔を出すのに、またリンゴになってしまう。
自分は「リンゴ」だと思ったのでしょうか?
鏡に映った姿が「ナシ」に見えたとき、耐えていた自分の日常が壊れてしまいました。
アパートの階段を最上階まで昇って行った少年。
最上階のシーンはまさに飛び降り自殺!!
最後のシーンで少年は少年に戻りました。
自分は鳥ではないことを思い出したのです。
作者のタシエスは読者に感謝して終わります。
そして読者からの言葉を期待しています。
「あなたの本当の名前は?」
少年は自分の名前を返してほしいのです。

これは、絵本です。
これは、物語です。
自分が身近にこのような少年がいたら、タシエスが期待している読者になれるでしょうか?
大人向けかもしれないけれど、この少年の痛みを伝えるのは大人の役割でしょう。
子どもたちに伝われば良いと思いました。
(ヒラP21さん 50代・パパ 男の子14歳)

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