争いの絶えない国に住む若い四角形。彼は平和を求め幻の国、『円の国』を目指して旅に出るが、やがて革命軍で指揮をとるようになる。彼は果たして理想の国を作ることができたのか?
平和を求めているのに闘いをやめることが出来ない……これはまさに、現代社会の話だ。著者は「なぜ人は互いを認め合うことができないのか、なぜ殺し合うのだ」という切実な想いをこの作品に込めた。ラストはハッピーエンドではない。だからこそ読者に考えてほしいのだ。自分ならどうするだろうか、と。画と装幀は青木作品にはなくてはならない溝上なおこ。切なく重い物語に、知的で優しい色使いが華やかさを添えている。
続きを読む