アメリカのごく普通の少女、ケイトリンは、新学期が始まって間もなく、学校の課題として外国に住む同年代の子と文通をすることに。それまで聞いたこともないジンバブエという国の少年、マーティンが文通相手になった。手紙に何をどう書けばいいのか迷いながらも、ケイトリンは好奇心に胸をふくらませ、マーティンへ一通目の手紙を書き始める。
学校や家での出来事を報告し合うなどして互いを知るうちに、手紙の返事を心待ちにするようになった二人。ある日、マーティンから届いた手紙は薄汚れた紙くずに書かれたものだった。その後も、手紙の返事を心待ちにするケイトリンだったが、ついにはマーティンからの連絡が途絶えてしまい……。このときのケイトリンは、まだマーティンの実情を知らなかった。1万キロの距離を越えて心を通わせ、友だちとして支え合った感動の実話。
「心の奥深くまで染み入る――。思わぬ優しさから、この小さな奇跡は生まれた」――『ニューヨーク・タイムズ』書評
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