年齢別に、それぞれの発達段階に合った興味関心ごとをまとめた「えほん百科シリーズ」。
4歳の「うた」と「おはなし」では、うれしい、悲しい、楽しいといった感情を豊かに育み、生きる力を育てます。
「うた」は全部で9曲。「ドレミのうた」や「おもちゃのチャチャチャ」などアップテンポの歌から、楽しい歌だけでなく、「おおきなふるどけい」といった、スローテンポの歌までバリエーション豊富。
「おはなし」は、イソップ童話の「きたかぜとたいよう」やグリム童話の「ブレーメンのおんがくたい」など11話。アンデルセンの「マッチうりのしょうじょ」では悲しみを共感し、日本の昔話「はなさかじいさん」では、因果応報の物語性を感じ取ることができます。
そして、「ことばあそび」に加え、「えかきうた」も加わっているのが4歳の特徴。歌いながら手を動かすことで、お子さんのさらなる成長を感じられることでしょう。
監修を務めるお茶の水女子大学名誉教授・榊原洋一先生は、4歳児は「静」の年代と解説しています。2歳や3歳の頃のような目覚ましい発達はおさまりますが、内面に大きな革命が起こっているのだそう。自分には他人とは異なる自我、人格があることを実感する、大切な成長過程なのです。
感情豊かな「うた」と「おはなし」を、自分に照らし合わせて考えられるようになる4歳。その成長にますます目が離せません。
(絵本ナビ編集部)
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