クッキーっていいにおいですよね。 焼き立ては特に最高。 私も、あの瞬間を求めてクッキーを作っているときがあります。
うーたんのお母さんは、おばあちゃんに頼まれていたクッキーを焼いていました。とってもいいにおいがするので、自分の分もお母さんからもらいました。そうしてうーたんは、2人分のクッキーを持って、おばあちゃんの家に向かったのです。
途中、うーたんはお友達に会いました。 「クッキーを頂戴」というお友達に、「おばあちゃんちに着いたらいいよ」と返すうーたん。今度は2人で、元気にどんどん進んで行きます。こんな風に、クッキーのにおいにつられた人が、どんどん増えていって……うーたんがおばあちゃんの家の前で振り返ると、なんと9人もいたのです!
クッキーを取り出してみんなで分けようとするうーたん。でも、クッキーは5枚しかありません。うーたんはいったいどうするのでしょうか。ぜひ読んで確かめてみてくださいね。
おはなしの最後には、クッキーを待ちわびていておばあちゃんが、みんなをおもてなし。おいしいと楽しいがぎゅっとつまった絵本です。
(近野明日花 絵本ナビライター)
こいぬのうーたんは、おばあちゃんのうちにクッキーを届けることになりました。自分の分のクッキーももらって出かけますが、道中、クッキーの匂いに気づいた友達が「ひとつ ほしいな」とやってきます。うーたんが「いいよ。おばあちゃんちについたらね」と答えると、それからもどんどんついてくる仲間がたくさん。さて、うーたんのクッキーはみんなに分けられるほどあるでしょうか……? 優しい水彩の色調で、絵の中のちょっとしたお話を読み取ることができる一冊です。ぞろぞろついていく子たちが、道中見つけた楽しみを一緒に見つけてください。
|