三善晃の素晴らしい編曲が光るマスターピース。1995年の刊行以来愛され続けてきた、2台ピアノ版『唱歌の四季』をリニューアル。以前の刊行楽譜の形を踏襲し、一緒に使用できる作りだが、より使いやすいようにサイズ調整や小節番号の追加などを行った。オリジナルは、1979年に東京放送児童合唱団が初演した「童声合唱と2台ピアノのための」合唱編曲。その後、混声合唱版や男声合唱版も作られた。この2台ピアノ版は、『こんなときに――ピアノでえがくメルヘン』[フォンテック EFCD3201]収録のために1986年晩夏に改めて編曲され、田中瑤子、三善晃の両氏によって初演された。日本の風土の情景、自然を慈しむ四季。それらを無意識に求め合う「心の水脈」のなかに聞こえ続ける歌を、三善は2台のピアノに託している。
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