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目が見えないおじいちゃんと、そんなおじいちゃんが大好きな男の子、ジョンの毎日の暮らしの様子を描いた物語。目をとじて、おじいちゃんと同じように「おじいちゃんの目」で見てみると、いつもとは違った世界が広がります。

孫の目から見た祖父の目の世界という設定のお話です。
いろいろな物を見えない目で見ているおじいさんが中途失明者だとわかると、様々に考えが飛びました。
おじいさんは、記憶にある視界と見えない世界で、音やにおいとつなぎ合わせているのです。
中途失明の人が、見えない世界と折り合いをつけるために、どれだけ苦労や葛藤を強いられたかを思い図りました。
今、穏やかでいられるのは、それらを克服できたからでしょう。
おじいさんは、いつ視野を失ったのでしょう。
結婚してからでしょうか、結婚する前でしょうか。
おじいさんと穏やかに暮らしているおばあさんの心も思い図りました。
おじいさんは、健常者よりもいろいろなものが見えているようです。
それは気づきと積み上げてきた記憶の世界でしょう。
孫の男の子の感動以上に、わたしは感動してしまいました。
このお話、以前に広野多珂子さんの絵で出版されているように思います。
話の内容からすると、広野さんの絵の方がしっくりするような気がするのですが、この絵本で今まで知らなかった黒井健さんの世界が見られてうれしかったです。
黒井さんの表現力の幅の広さにも感動しました。
(ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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