
ある雨の日、横浜の山手を訪れた。 廃墟となった家の前を通りかかると、ピアノが一音、聞こえてきた。しかし、そこには誰もいない――。 芥川龍之介の名作短編の世界を、人気イラストレータ―のLOWRISEが描く。

関東大震災から復興が進まない横浜を舞台にしたお話だと思います。
横浜だから、荒廃したままの野地にピアノが置かれていても不思議はないのでしょう。
でも、そのピアノからのかすかな一音を耳にしたということには、壊された日常から発信される思いの象徴性を感じました。
短編の中に芥川龍之介風の復興への願いを感じました。
関東大震災は遠い昔の災害ですが、東日本大震災を思い描きながら読みました。
LOWRISEさんの絵も象徴的です。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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