真っ暗で何もない世界。
全てが「わたし」という世界。
「わたし」は何のために あるのだろう。
「わたし」は何がしたいのか。何ができるのか。
ここにいる意味とは……
あの、輝くものは何だろう?
「初めまして。私を生み出してくれてありがとうございます」
「わたし」が生み出したのは、光。
光は、時に新たな光を生み、融合し合い、星に触れて。さまざまな世界をめぐり、初めて見るもの、湧き上がる気持ちを「わたし」に話してくれます。さらに光は分裂し、たくさんのやりたいことに挑戦し、生きることを思いきり楽しみ。
そんな光たちを目の前にし、「わたし」が望むものは……。
人間の内なる世界が、広大な宇宙のように描かれた本作。命、心のはじまりという根源的なテーマ、抽象的なおはなしですが、「わたし」と光のやわらかな会話と、混ざり合う色彩や輝きが際立つイラストにより、心地よく読み進められます。
「この本を読んでくださった方が、どんな些細なことでも自分自身や心が喜ぶことを実践し、日々を楽しんでくださったら嬉しいです」
作者のことばを、読者がどんなふうに受け止めるのか。絵本を読んだ後、見つめる日々の景色にどんな変化がおとずれるのか、楽しみです。
(竹原雅子 絵本ナビライター)
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