日本最初の“看護婦”さんたちの奮闘記
日本が大きく変わった激動の明治時代。桜井看護学校(現・女子学院)でナイチンゲールの書を翻訳しながら正しい看護の知識を学び、第一医院(現・東京大学医学部附属病院)での実習で技術を身につけた、大関和(ちか)、鈴木雅、広瀬梅などの女性たち。当時は“看病婦”に対する偏見がありましたが、正しい知識と技術で弱っている人たちを救う“看護婦”は尊い仕事だと身をもって示し、日本に新しい看護の道を切りひらきました。
全国的に感染病の赤痢が蔓延した時には、大関和は集団感染が発生している村へ医師と共に出向きました。和は、それまでの間違った対処法をやめさせ、患者や家族の心によりそった対応と的確な防疫に取り組み、看護の力で死亡率を激減させます。確かな知識と経験にもとづいた献身的な看護によって大勢の患者の命が救われたことは「奇跡」とまで言われました。
【編集担当からのおすすめ情報】
NHKの朝ドラ『風、薫る』の原案となった『明治のナイチンゲール 大関和物語』の著者・田中ひかる氏による、書きおろしの児童書伝記です。
女性が自分で生き方を決めることが難しかった時代に、自分で進むべき道を選び、困難に直面してもあきらめずに考え実行していった女性たちがいました。弱っている人、困っている子どもたちを、けっして見捨てることなく行動していく彼女たちの姿に胸が熱くなります。
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