「じいちゃんが子どもの時は、ゲームもテレビもなかったんだって?」
「マジ!じゃあさ、何してたの?」
東京から遊びにきた小学生の孫の質問。「口で言ってもわかんないだろうと」とおじいちゃん、絵に描きながら語り始めました。
当時、町には10区以上の町内区があって、どこの区にも小学生の子ども会があったこと。そのなかの男子だけのグループ、小学校3年生のじいちゃん属する六区少年団三年隊は、団結と元気が自慢の個性豊かな面々がいたこと。
春はお花見。みんな料理なんてやったことがないのに、川で魚やカニを獲り鍋をつくって。見た目はイマイチ、でも味は最高!
竹馬とピストルを手作りし、インディアンとカウボーイの西部劇。びっくりしたのは赤ちゃん(弟か妹?)をおんぶしながら竹馬をしていたこと! 必死だから、落馬はしなかったって。
夏はふんどし姿で川に飛び込み、夜のお寺で肝だめし。秋は落ち葉のプール、たき火で焼きいも大会……。
ページいっぱいに描かれた少年たちはみんな、まっすぐでたくましく、のびのびと体当たり! スマホも、ゲームや動画もコンビニもないけれど、失敗も擦り傷もケンカも全部栄養にする彼らの姿は、まぶしくとても豊かに映ります。大人としては、今の子どもたちにもこんな経験をさせてあげたくなるし、あれダメこれダメと制限してしまう子育てを省みたりもして。
だから是非ぜひ、この作品はおじいちゃんに読み聞かせをしてほしい! やってみたい遊びはある? 今だったらどんな工夫をする? 少年隊と同じ年頃の孫たちとおじいちゃん、昭和と令和を縦断した遊び談義に花が咲くと思います。
(竹原雅子 絵本ナビライター)
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