2025年には患者が675万人になると予想されている認知症。
まさに国民病です。
認知症の症状緩和や予防に、俳句が効果的だということはご存じでしょうか。
著者のひとりは、「もの忘れ外来」で認知症患者や家族と関わってきた大場敏明医師。
医療を提供するだけでなく、「患者さんにはその人らしい生活を最期まで送ってほしい」「そのためには文化的・創造的な楽しみが重要」だと考え、介護事業所で手芸・園芸・菜園・書道・絵画などの教室を開いています。
そうしたイベントを開催するなかで、ある患者さんとの出会いから、「俳句づくり」が認知症ケアに効果があると、医師である著者は感じるようになりました。
自分のなかから出てくる想いを句にするので、忘れていた思い出を取り戻すことができるのかもしれません。
つまり本書は「俳句による認知症ケア」についてまとめています。
そして、もうひとりの著者は日本伝統俳句協会・元埼玉部会長の萩森好絵氏。
句歴40年を超える俳句の大家です。
大場医師と出会い、介護事業所で「俳句づくり」の指導を行っています。
俳句はいつでも、どこででも、誰でもできる手軽なものです。
認知症の予防として、「俳句づくり」を始めてみてはいかがでしょうか。
【目次】
はじめに――医療法人財団アカシア会理事長 大場敏明
プロローグ――文化的な趣味活動の取り組みと俳句の力―大場敏明
和顔施利用者による俳句集――(指導 ホトトギス同人 萩森好絵)
俳句とともに――ホトトギス同人 萩森好絵
俳句づくり支援の実際と回想法―「和顔施」 生活相談員 高田あかね
文化活動の拠点「和顔施」の開設と活動――(元)アカシア会介護統括部長 高杉春代
世界に一つの文字の詩――「和顔施」 介護職員 根岸美穂
人と人との心をつなぐ――「和顔施」 介護職員 長根直子
当院「もの忘れ外来」と「文化的な趣味活動」の大切さ――クリニックふれあい早稲田 院長 大場敏明
創作活動と認知症ケア――クリニックふれあい早稲田「もの忘れ外来」医師 津田修治
おわりに――アカシア会介護統括部長 横堀公隆
編集後記――アカシア会 認知症対応型通所介護事業所施設長 下瀬真司
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