
幼児期・児童期に、子どもが「自分自身をどう自認していくか」というプロセスは、その後の人格形成にも大きく影響していく大切な土台づくり。そんな大切な時期にぜひ読んでほしい一冊です。
子どもは、だいたい2〜4歳ごろに自他の区別がつきはじめ、その後7歳ごろまでは性別や容姿など、見た目の違いをベースに自他の属性を判別する時期だと言われています。さらに児童期後期にかけて、外部的な属性だけでなく感情や態度なども含め、多面的に自他の比較ができるようになり、周囲への同調・同一視の意識が強まるそうです。
「自分は他の人とは違う」ことが、子どもにとってマイナスに働く時は、周囲の大人の声かけが大切になりますが、本作品では学校の先生がその役割を果たしています。
チロの姿を通じて、「違うってかっこいいんだ!」「素敵なんだ!」と小さな自信が芽生えたり、自分と違うお友だちに出会ったとき、「かっこいいね!」と声をかけられるようになったりすると、本当に素敵ですね。
(福田貴子 絵本ナビライター)

新しい町に引っ越してきたチロ。楽しみにしていた新しい学校へ向かったけれど……。「どうして、ぼくだけちがうの?」チロだけ水色のランドセル。不安だらけのチロに先生のひとことが、世界を変えた。「ちがい」って、どう受け止める? 子どもたちに伝えたい大切なメッセージがつまった絵本。ちがうって、すてきだね。水色のランドセルが教えてくれたこと。
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