主人公はニシキヘビ。名前は「とぐろ丸」。彼のまわりには、9つの少し風変わりな仲間たちがいて、12のおはなしを通して、とぐろ丸といっしょに”自分さがし”の旅をします。
「自分さがし」と聞くと、ちょっとむずかしそうに感じる人もいるでしょう。けれど実は、ほんとうの「しあわせ」や「自分さがし」なんて、どこか遠くにあるわけではありません。それは、朝のあいさつ、感謝の気持ちを「ありがとう 」と表す、友だちの笑い声、─ そんな何でもない瞬間の中に、ちゃんと息をしています。
この物語の中では、ときどき不思議なできごとが起こります。読みながら、「えっ、これはどういうこと?」と首をかしげるかもしれません。でも、そこで立ち止まってみてください。その”わからなさ”の奥にこそ、ほんとうのメッセージが眠っていることがあるのです。ページをめくるたびに、あなたの心が少しずつ温かくなっていけば ─ それがこの本の、いちばんの魔術なのです。
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