第一線の研究者が結集!
日本軍への「裁き」は、平和創造の礎となったか?
事実に光をあて、全体像を一望し、いまこそ考える。
日本軍の行為はいかにして戦争犯罪として特定され、
連合国と関係諸国はどのような思想と仕組みのもとで被告人たちを裁いたか。
東京裁判から各地で行われたBC級裁判までの全体像を、各国現地に所蔵される一次資料を探索・収集・分析することで明らかにし、あらゆる立場からの議論に資する「実像」を浮かび上がらせる。
対日戦犯裁判の歴史的な「成果と課題=バランスシート」が、この一冊の中に示される!
【本書「はじめに」より】
日本による侵略や残虐行為の責任問題を放置せず、被害者が直面した恐怖やその最期の「真相」を明るみに出し、事件に関与した個人の刑事責任を追及する意義があった。しかし、その一方で、「勝者の裁き」の形により、また侵略犯罪(先の「平和に対する罪」)など事後法によって敗者を断罪したとして、その公平性に疑義が呈された。こうした戦犯裁判をめぐる光と影は、裁判後に忘却され、なかったことにされることなく、国際社会はこれら「弱点」を克服すべく、法と制度の改革に向けて模索を続けてきた。本書では、戦争犯罪とその処罰に関する「過去と現在」、歴史的なコンテクストと今日的状況を視野に入れながら、対日戦犯裁判の歴史的な位置、その意義と限界について考えてみたい。
【本書の内容】
はじめに 永井均
第一章 東京裁判 戸谷由麻
第二章 ニュルンベルク裁判 芝健介
コラム 戦争犯罪問題をみる視点・1 東京裁判へのまなざし 吉田裕
第三章 アメリカ裁判 林博史/岡田泰平
第四章 中華民国裁判 伊香俊哉
第五章 イギリス裁判 林博史
第六章 オーストラリア裁判 林博史
第七章 フランス裁判 難波ちづる
第八章 オランダ裁判 リセッタ・シャウーテン[高取由紀訳]
第九章 フィリピン裁判 永井均
コラム 戦争犯罪問題をみる視点・2 戦犯裁判と通訳 武田珂代子
第一〇章 ソ連裁判 富田武
第一一章 中華人民共和国裁判 大澤武司
第一二章 上官責任と実行者責任 戸谷由麻
第一三章 戦犯裁判と日本の旧植民地問題 内海愛子
コラム 戦争犯罪問題をみる視点・3 戦犯裁判と性暴力 林博史
第一四章 戦争犯罪法の発展と国際刑事裁判 東澤靖
第一五章 国際刑事裁判所と日本 尾�ア久仁子
コラム 戦争犯罪問題をみる視点・4 戦争犯罪と核兵器 真山全
おわりに 永井均
資料
関連年表
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