お引越しする事になったあーちゃんは、みんなに「ありがとうカード」を作って挙げる事にしました。 
そして、一人ずつカードに書いた言葉を読みながら、渡していきました。 
あーちゃんが、ひとりひとりを思い浮かべて書いたカードです。 
「まあるい こころ しょうちゃん」という風に。 
あーちゃんとなかよしのあきも楽しみに待っていました。 
そして、もらったカードには「あばれんぼう あき」と書いてありました。 
あきはいらないとつき返えします。 
受け取ってもらえなくて、泣くあーちゃん。 
でも、あきは「あき だいすき」って書いて欲しかったんだって。 
あーちゃんの思いは上手く伝わらなかったのです。 
本来、贈り物って、贈る人があげる人のことをあれこれ考えて、選んだり、作ったりするもの。 
「なにがいい?」って、欲しいものを、聞いて贈るのは、ちょっと違う気がします。 
でも、こういうプレゼントが多いのではないでしょうか? 
自分で考えた贈り物だから、あーちゃんのように失敗することがあるかもしれません。 
でも、あきにとあれこれ考え、書いた時間には、あーちゃんのだいすきって気持ちがこめられているんだと思います。 
失敗しても、自分の気持ちをそのまま、相手に伝えたい。
そういう気持ちを大事にしたいと思います。