作者を一躍有名にした「図書館戦争」シリーズの第2巻。
うちの子は、最初の「図書館戦争」より、2巻目のこちらの方が面白かったようで、あっという間に読んでしまいました。
そして、最近有川浩さんの作品をいくつか読んできましたので、
「自衛隊が出てくる話とか、自衛隊みたいなのが出てくる話とか、ホントに多いよね」と、笑ってました。
このシリーズは少し前にアニメになっていますし、マンガ本も出ているようですので、名前くらいは知っていましたが、実際読んでみると、これだけの世界観を打ち出して、読者にリアリティを感じさせる作者の腕に唸ります。(これは私の感想)
異常なまでの図書の検閲。良化委員会なる存在。
図書を守るために図書館が独自に組織している図書隊(自衛隊のようなもの)。「本」を巡っていろいろな出来事が起こっていきます。
この第2巻「内乱」で、作者が一番書きたかったところは、
『レンツリーの国』(作品の中に出てくる架空の小説)にまつわるいろいろな出来事だったのようです。
その後、この架空の小説は別の出版社の協力のもと、実体化して出版されています。
本好きとしては、こういう裏話も面白いです。
このシリーズは、異様な切り口で「図書」の世界を描いています。
そこにほんのちょっぴりロマンスもあって…。
お薦めは中学生から高校生くらいかな?
もちろん、大人が読んでもとても楽しいです。