出版された時、絵の可愛さに一目ぼれいていたのですが、お話もまた素敵でした。
コビトカバの家族(カバサンチ)は森の雑貨屋さんでしたが、大きなバルーンで看板を作って屋根につけたら、その夜、嵐の強い風で家が空高く吹き上げられてしまいます。
優しいタッチながらも空や海が荒れている様子は、これから冒険が始まるようで、ちょっとドキドキしてしまいました。
その後、いろんなピンチがおとずれますが、カバサンチはいつものんびり構えていて、とってもほのぼのします。
森へ帰る時は、コビトカバの形をしたカバサンチバルーンを家の屋根につけて飛んでいたので、子供たちは嬉しそうに笑っていました。
最後の「いつか、カバサンチバルーンが あなたのまちの そらを とおりすぎていくかもしれません」には、そんなわけないやろ〜と突っ込みを入れていましたが、最後の最後まで楽しませてもらいました。
コビトカバのまあるい体が絵の雰囲気にぴったりで、本当にかわいいです。
細かい描写や優しい色使いなど、大人が見ても十分楽しめる絵本です。