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トリゴラス」 9歳のお子さんに読んだ みんなの声

トリゴラス 作・絵:長谷川 集平
出版社:文研出版 文研出版の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:1978年
ISBN:9784580813922
評価スコア 4.11
評価ランキング 26,204
みんなの声 総数 18
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9歳のお子さんに読んだ みんなの声から

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  • かおるちゃんって、なにじん?

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子14歳、女の子9歳

    この絵本を最初に読んだのは高校の時の、学校図書室でした。
    司書の先生がとても素敵な方で、どんな本のジャンルでも偏見なく、知識にたけ、絵本も多数置いてくださっていたので、この絵本に出会うことができたんです。
    最初に「トリゴラス」を読んだ時の衝撃といったらなかったですね。
    小さい頃、それこそ幼稚園くらいまでは、
    いわゆる名作といわれていた絵本や昔話は読んだことがありましたが、こんな自由な創作絵本(「トリゴラス」)はこの時、たぶん生まれて初めて読んだんです。

    面白くって、何回も読み返した覚えがあります。

    で、現在図書館の蔵書検索をしていて、たまたま目に入った「トリゴラス」を見たら、もう嬉しくて〜。
    さっそく借りてきて、子ども達に読んでみました。
    どちらかというと、男の子向きな話かもしれませんが、
    うちの下の子は開口一番「かおるちゃんって、なにじん(外国人)?」って、笑ってました。
    上の中学生も「面白いね〜」って。

    これ、実際出版されたのは1978年なんですよ。
    なのに、40年近くたった今読んでも面白い!!
    これって、すごいことだと思いませんか?
    (ちなみに私が初めて読んだ時も、実はすでに10年以上たっていたんですね〜。今になって、知りました。)

    主人公の男の子の、想像というより、妄想がどんどん大きく激しくなっていくのも笑えますが、一通り聞いてから、
    最後に一言はっきりと「ごちゃごちゃゆわんと、はよねぇ!」って、言っちゃうお父さん、めっちゃいい味ですよね〜。
    今度ぜひ、学校の読み語りでもやってみようと思います。
    これは、個人的に小学生なら学年を問わず、喜んでくれそうな気がします。

    投稿日:2009/08/25

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    1
  • 長谷川集平さんの力量に脱帽

    • ジュンイチさん
    • 40代
    • パパ
    • 東京都
    • 男の子12歳、男の子6歳

    長谷川集平さんと言えば、「はせがわくんきらいや」でデビューしたことで知られ、「ホームランを打ったことのない君に」が良かった記憶のある作家です。

    少し前に「トリゴラスの逆襲」を読んだのですが、1978年の「トリゴラス」の続編とのことで、話の展開が分からなかったため読んでみました。
    それにしても、続編まで32年もの空白期間があるというのは、稀有な作品に違いありません。
    結論から言うと、2作は物の見事に繋がっており、2作で1つの作品であると言って過言でないということ。
    2作を続けて読むと、この作品に対する作者の想いが、十二分に伝わってきます。

    主人公の少年の、父に対する会話で物語は始まります。
    「とぼけんといてか、おとうちゃん。
    ぼくは ほんまのことが ききたい。
    あれは かいじゅうにちがいない。
    そうやろ おとうちゃん。
    かいじゅうが びゅわんびゅわんと とびよるのやろ。
    まちにむかって とびよるのやろ。ちがうか、おとうちゃん。
    なまえは トリゴラス。そうや、鳥のかいじゅうなんやで」

    真夜中の外の風の音に、少年が怪獣に違いないと想像するのです。
    最初は、単に少年の空想を描いただけの絵本かと思ったのですが、読み返すとそんな単純なものではないことが分かります。
    これは、少年の心象風景を描いたものではないでしょうか。
    それも、抒情詩的に高らかに描くというのではなく、怪獣を介して暴力的に描ききっているのです。
    その巧みさが、熱狂的は男性ファンを生み出してきた理由だと思います。

    文章はほんの僅かですが、少ない大阪弁が実に効果的。
    暗い単色で描かれた絵は、好みが分かれるところですが、青年期の少年の心情を如実に示していると言えそうです。

    小さいお子さんだと、怪獣のみに関心が向かってしまうと思いますが、ある程度、年齢が達すると何か分からないけど共感できてしまう、そんな類の絵本だと思います。
    長谷川集平さんの力量に終始圧倒された作品でした。

    投稿日:2011/07/09

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