小学校2年生の教科書(一部地域で)にも載っている、誰もが知っている名作!です。が、
教科書で出会ったために大嫌い(?)になった人も多いはず、私もその一人でした。
読み聞かせの勉強会で、他の方が読んでくださった時。
「教科書に載っていたせいで、私は数十年、なんて損をしていたんだ。」と、怒りを感じるほど…、感動しました。
悲しいお話です。が、スーホと白馬の、兄弟のような深い深い愛情。遊牧民の厳しい生活や、横暴な権力に翻弄されても、家畜と共に力強く生きる人々が、よく描かれています。
赤羽末吉さんの絵が、家畜の息使いや、モンゴルのはてしない草原を吹き抜けるの風の音を、聞き手の耳に届けてくれます。
本来、小学校高学年位で読みたい、重厚なお話です。が、2年生のクラスで、チャンスがあれば、必ず読みます。どの子も、息をひそめ、目を見開いて、熱心に聞き入ってくれます。
これからも、たくさんの素敵な本に出会って、心豊かに成長してほしいなぁ、と、いう気分になります。