この風が吹いた時は もうおしまいなんだ…
ストレートにそう思いました。
でも…娘は読み終わった後
「この夫婦は 爆弾が落ちたあと 雨水を飲んだから原爆症になってしまったの?」
「政府の指示通り14日間簡易シェルターに入っていたら 死なないで済んだのかな。」
こんな質問をしてきました。
雨水を飲まなくても シェルターから出なくても…
この風を浴びたのですから もうおしまいなのです。
原爆の恐ろしさを 子供に話す良い機会になりました。
そんな事を言っても
私だって本当の怖さ・恐ろしさを知っているわけではなく
子供たちの心にどの位伝わったのか定かではありません。
絵本の中の夫婦は 核が落ちると知らされながらも
どこか他人事で
「どうにかなるさ…前の戦争の時もそうだった…」
という感じで とっても楽観的。
でも…私は この夫婦を笑えないな…とも思いました。
もしも 本当にこの絵本の中の状況が起こったとしたら
「そんなこと言ったって きっと大丈夫…」と
思ってしまうんじゃないかな。
平和ボケしている私の気持ちに
ビリリッと電流が走った様でもありました。
かなり細かく コマ割がされている漫画の様なつくりで
ちょっと読みづらい感じもあり ☆4つとしましたが
内容的には ☆5つの絵本だと感じています。
小4の息子も 興味深く読んでいました。
中学年くらいから 理解できる内容かと思います。