表紙を見ただけで、ファンタジーのお話かと思っていたら、
最初のページから、空爆のシーンと全体的に
アフガニスタンの難民を描いた戦争のお話でした。
少年は夢でさえも空爆で悪夢を見て、
日常でも朝早くから重たい水くみから、
食事も質素にパンと水だけ、
掃除してもすぐ砂ぼこりで汚れ、
妹と喧嘩するわけでもなく、
食事を分けてあげたり、猛スピードの車に心配したり、
日本の子どもたちが想像もできないような日常を
送っています。
そんな少年の幸せな時間が
職業訓練で、自分の技術を持つためにする
絨毯を織る作業。
まだまだ小さいのに、
家族のことを大人のように考え、
行動していかなければならなくさせる戦争。
ちょっと宣伝臭さもありますが、
なにか力になりたいと思わさせる本で、
子どもたちも何か感じ取ってくれたと思います。