「やっほー! こんにちは。かくれんぼするひと、てをあげて。はーい!」と手を挙げているのは、恐竜ですよ。赤いアンキサウルス、オレンジのプテラノドン、青いブラキオサウルス。他にもトリケラトプス、ステゴサウルス、プレシオサウルス、イグアノドン。忘れちゃいけないティラノサウルスも!
カラフルな恐竜たちがあちこち、岩山やシダのしげる池、海藻のゆらめく海で、とっても上手に隠れます。鮮やかな色彩のせいでしょうか。よーく見ないと7頭全部見つからない! これはけっこう難しいかも……。
著者は、南アフリカ在住の絵本作家アレックス・ラティマーさん。前作『まいごのたまご』に続き、翻訳は今作も「聞かせ屋。けいたろう」さんです。実はSNSなどでやりとりする中ですっかり仲良しになったおふたり。ラティマーさんが作成したダミー絵本をもとに話し合いながら、文章を一緒に制作したそうです。この日本語版が原書となり、英語版は2023年に出版予定だとか。
保育士でもある「聞かせ屋。けいたろう」さんの語りかけるような言葉が幼児にピッタリ。繰り返し読みたくなるリズム豊かな作品です。2、3、4歳くらいのお子さんに特におすすめ。そうそう、前作のあの「たまご」もあちこち隠れているみたいですよ。探してみてくださいね!
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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