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第52回 講談社児童文学新人賞受賞作
シャンプーのやわらかな指先に、心を閉ざしていたまゆ子の心がふっくらとやさしくほどかれていく。 言葉を失った少女の再生をていねいな筆致で描く、新しい児童文学作家の誕生!
友人の事故から声を出せなくなってしまった少女まゆ子。事故現場を目撃したからというだけではないようです。
親の元から離れ、おばの美容院でリハビリ。温かい人たち。けしてまゆ子の元いた環境が劣悪というわけではありませんが。
声が出せない娘を心配する母親の気持ち、責めるかのような態度を取ってしまったことも分かるなーと思います。私もこの母親の立場だったら同じになるかも。
(みちんさんさん 30代・ママ 女の子4歳、女の子2歳)
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