自分の中の「子ども」の部分を引っ張りだして描く――
起承転結のないストーリーに、プロが描いたとは思えない絵。
大人の常識にしばられず、子どものように自由に考え、描くのが「荒井良二の絵本づくり」だ。
折れた色鉛筆の芯を使ったり、絵の具を指で塗りたくったり……。
型破りな創作術に、100冊以上の絵本を生み出してなお、尽きることのないイマジネーション。その秘密は、自分の中の「子ども」の部分にあった。
日本を代表する絵本作家が自らの個人史にも立ち返りながら、
子どもから大人までを魅了してやまない、創作と発想の核心について記す。
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