ほっくほくのやきいも〜。
聞いただけでもう、たまらない!
あれ、でもこちらは……「へんしんやきいも」屋さん? 食べると、いろんな音のおならが出ちゃうんですって?!
最初のお客さんは「おんぷちゃん」。おいもを食べながら「おんぷ、おんぷ……」と繰り返して言ううちに、ぷお〜ん、ぷお〜ん……かわいい音のおならが!
続いては「どんぶりくん」。やきいもを受け取ってうれしそうに「どんぶり、どんぶり……」、ぶりど〜ん!うわっ、大迫力のおなら!
リップクリームちゃん、パトカー、スープさん、個性的なお客さんが続々とやってきます。やきいも食べて……おならはどんな音?
繰り返すうちにことばが意外な変化を見せる、あきやまただしさんの「へんしん」シリーズ、第23弾の主役はやきいもです。今まで聞いたことないような音のおならに変身しちゃう。最後は「みんなでいっしょにおならをしましょう」って、子どもたちの爆笑が目に浮かびます!
早口で読んだり、ゆーっくり読んだり抑揚をつけてみるとさらにおもしろいんです。テンポが早いおなら、リズミカルなおなら、なんだか重厚感のあるおなら……同じ音のおならとは思えない!読み聞かせでは、ぜひ一緒に声に出して読んでみてくださいね。
じゃぁ、みんなが「へんしんやきいも」を食べたら、どんな音のおならが出るのかな?!大好きなやきいもを頬張りながら子どもたちとのおしゃべりも弾みそうな、秋にぴったりの一冊です。
(竹原雅子 絵本ナビライター)
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