家の屋根裏で10年前の新聞記事を偶然見つけた。そこには、「海岸で女子大生おぼれる」という見出し。それを見たママが顔色を変えたのにぼくは気がついた。ママに聞いても何も答えてくれないから、ぼくはその事件について調べはじめた。
楽しみにしていた夏休み。マンガは好きだけど、読書は嫌いなのに、<読書リスト>の中から、3冊も本を読む宿題が出た。夏休み中は、親友のマットと一緒に遊ぶつもりだったのに、家族で旅行にでかけてしまった。さらに、夏期講習に行かされることになって、マジサイアク!
ついに、あの新聞記事についてママが話してくれた。その女子大生はぼくのベビーシッターで、ぼくを海岸につれていった時に起こった事故だった。退屈な夏休みになると思っていたのに、まさか、自分の過去を探ることになるなんて……。
人は誰でも自分の物語をもっている――そのことに気がついた少年のひと夏の成長物語。
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