あおぞらぐみの今日のおやつは、手作りのポップコーン。
お鍋に「あぶらをタラタラ」「とうもろこしをザザーッ」。
ふたをして、火をつけてゆすると……。
鍋の中でコロコロ転がるとうもろこしが、ポン、ポポン。
ポポポポ ポンポン!
わあ、あふれそう!
「ポッポポーーン!」
はじけてできたポップコーン。
子どもたちは「すごいぞ」「いっぱいふえた」と歓声。
「いただきまーす!」と食べながら、「みて! うさぎみたい」「これ たこみたい」。
たしかによーく見ると、それぞれ違う形をしているんですよね。
いろんなはじけ方をしたポップコーン。
“何に見えるかな?”の見開きページをうちの5歳の息子は大好きで、全部の形を考えたがりました。
さて、お皿の底に残ったのは、茶色い固いところがくっついたさらに変な形のもの。
あおぞらぐみのみんなはピンときます。
「これ ポッポポーンのたねだ」
「うえてみようよ」「そうしよう」
さてさて、植えたたねはどうなったかな……!?
第9回MOE創作絵本グランプリ受賞作であり、たまむらさちこさんのデビュー作。
「ポッポポーン」の言葉から、遊び心たっぷりに広がるおはなしは爽快です。
食べもの絵本におさまらない、明るく突き抜けたファンタジー。
むくむくふくらむ制御不能なポップコーンみたいに、子どもの想像力にのって「ポッポポーン」を楽しんでくださいね!
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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