片方だけになってしまったくつしたは、もう誰からも必要とされないの? 洗濯のときに1人ぼっちになってしまった黄色いくつしたは、片割れを探して結婚相談所を訪れるが、なかなかいい相手が見つからない。気落ちして歩いていると、1人でのんびりしているだいだい色のくつしたに出会った。だいだい色のくつしたは、1人でもさびしくないと言う。いったいどうして? だいだい色のくつしたからアドバイスされ、黄色いくつしたは職業安定所に行ってみることに。「ぼくは1人だけど、1人でできるおしごとはありますか?」。数日後、職業安定所のおじさんから電話がかかってきた。「となり町の男の人が、くつしたを探しているよ。行ってみるかい?」。どきどきしながら、そのおうちのチャイムを鳴らすと、出てきたのは・・・。片方だけになってしまったくつしたの旅を通して、「自分の役割」「自分の居場所」について考える物語。小学生から大人まで楽しめる絵本。
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