水たまりや田んぼに突然現れ、また姿を消すミジンコ。そのふしぎを探ろうと田んぼの観察を続け、遠くの湖に足を運び、家で育てて実験し、そこでわかった空を飛ぶという生き残りの知恵を、鮮明な写真で紹介します。
2020年刊行。
ミジンコはどこから来たのか?学校のプールにどこからともなく発生しているミジンコを不思議に思った筆者が、いろいろな角度からミジンコを研究。
ミジンコの種類、住んでいる場所、生活や一生の様子、ミジンコの居る場所に一緒にいる生き物…ミジンコの生涯がこれ1冊でわかる。
どうやって撮影したのか?ミジンコがとてもきれいに映っていて、まるでその辺にいる虫のように生き生きとしている。
いろんな大きさや形のミジンコが居て楽しい。
しかし、ミジンコの世界は大変だ。
メダカに襲われる、昆虫の幼虫(幼生)に襲われる、他の微生物に襲われる…とにかく生き残るのが奇跡。
田んぼに住むミジンコは、水がなくなる前に強い卵を産んで、命を次の世代に託す。同じように水がなくなる田んぼに住む生き物たちも、泥の中にもぐったり、冬眠したり、厳しい環境をいきぬくためにいろんな戦略をとっている。
生き物が生き残っていく尊さ、過酷さ、素晴らしい知恵や命のしくみに感動する。
丁寧に取材、実験を繰り返し、まるで素敵な宇宙のようなミジンコの写真絵本を作ってくれた作者の偉業を褒め称えます! (渡”邉恵’里’さん 40代・その他の方 )
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