ねこはるすばん
- 作:
- 町田尚子
- 出版社:
- ほるぷ出版
出版社エディターズブログ
2023.06.22
絵本の中の茶トラ猫が、どうやら農協牛乳らしきものを飲んでいる……?!から、コラボが実現!
オリジナルコラボグッズが当たるプレゼントキャンペーンを開催。
また、農協牛乳1リットルパックのキャンペーン告知に、茶トラ猫のイラストが入った農協牛乳を発売します。
※猫には牛乳をあげないでね。
みどころ
にんげん、でかけていった。
ねこは、るすばん。
さて、ここからは自由な一人の時間。のんびり存分に家でおひるねするんでしょ、いいなあ……とおもいきや。タンスの奥へゴソゴソ、ねこ、どこかへいくの?
着いたのは知らない場所。大きく伸びをしたかと思うと、ねこは2本足で歩きだした! カフェでコーヒー、床屋で身だしなみ、映画館では期待にしっぽをふくらませ、次に向かったのはなんと。
なんか。なんというか。
ねこ、ものすごく庶民的。
姿かたちは「ねこ」なのに、顔だって思いっきり「ねこ」なのに。
これじゃあ、私たちの休日と変わらない。
本気を出したくせにあきらめの早いねこは、回転寿司で舌鼓。腹ごなしにはバッティングセンター、おまけに……。
なんて表情なの。いや、これがいつもの姿なのか。
私たちの知らない猫の時間。
……ちょっとおじさんぽいけど、可愛い。
町田尚子さんの描く魅力的な猫の絵本、だけど何だか今回は様子が違います。触りたくなるような毛並みも、鋭い目つきも、愛らしいポーズも、そして美しく描かれた背景も、期待を上回ってくるその世界観。だけど、気づけば不思議と笑いが止まらないのです。
なんだ、なんだ? と思った方は、すぐにでも覗いてみてくださいね。おしぼりで顔、拭いてますよ。
この書籍を作った人
1968年、東京都生まれ。武蔵野美術大学短期大学部卒業。絵本作品に、『ネコヅメのよる』(WAVE出版)、『さくらいろのりゅう』(アリス館)、『いるのいないの』『あずきとぎ』(ともに京極夏彦 作、岩崎書店)、『おばけにょうぼう』(内田麟太郎 文、イースト・プレス)、『だれのものでもない岩鼻の灯台』(山下明生 文、絵本塾出版)、『たぬきの花よめ道中』(最上一平 作、岩崎書店)、『なまえのないねこ』(竹下文子 文、小峰書店)などがある。