げんきになったよ こりすのリッキ
- 作:
- 竹下 文子
- 絵:
- とりごえ まり
- 出版社:
- 偕成社
『げんきになったよ こりすのリッキ』(竹下文子 文/とりごえまり 絵)の絵本原画展が、東近江市立能登川図書館で開催されます。
『げんきになったよ こりすのリッキ』の原画や、絵本制作の際のラフスケッチが展示されます。
会期中はとりごえまりさんの講演会も開催。くわしくは図書館までお問い合わせください。
会期:1月13日(土)〜2月18日(日)10:00〜18:00
休館日:毎週月曜・火曜、1月26日(金)
住所:滋賀県東近江市山路町2225番地
備考:お問い合わせ:TEL 0748-42-7007
みどころ
こりすのリッキは、かけっこが得意。木の上でだって、枝から枝へぴょんぴょーん。誰にも負けません。そんな元気だったリッキがある日、病気になってしまいます。大きな病院で入院しなければならない、難しい病気です。
お医者さんも看護師さんも優しくしてくれます。リッキは早く良くなりたくて、注射も検査もがまんします。学校のおともだちもお見舞いにきてくれます。
「リッキ、はやくげんきになって一緒にあそぼうね」
一年が過ぎ、春になる頃、リッキはやっと退院することができました。久しぶりの学校はちょっとドキドキします。リッキのからだはまだ弱っていて、前と同じようには過ごせません。走ることもできないし、勉強も遅れています。それでも、おともだちに手伝ってもらいながら、少しずつできることが増えていきます。これなら、もう木のぼりもできるかな……?
病気を治して退院する子どもたちの喜びは、本人はもちろん、それを見守っている大人たちにとっても、計りしれないものがあるでしょう。ところが、その後学校に戻って生活をすることがどれだけ大変なことなのか、緊張を強いることなのか、あまり知られてはいません。
少しずつ元気になっていくリッキの姿が丁寧に、そして可愛らしく描かれたこの物語。誰かの力になれることを考える、そんなことから始められたらいいですよね。