出版社エディターズブログ
2025.12.23
たちばなさんの絵本は、偕成社ではなんと2005年刊の『こどももちゃん』(品切重版未定)以来ですね。首を長くしてお待ちしていました!
ありがとうございます! じつはこの絵本の元になったオリジナルの作品は、『こどももちゃん』よりも先に出来上がっていました。しかも全ページフルカラーで絵も仕上げていました。でも当時は、自分のためだけに描いた絵本だったので、完成しても、しまいこんでいました。
そこからしばらくして、担当編集者さんにお声をかけていただき、『こどももちゃん』を含むたくさんのラフと、オリジナル版『どらごんごんどら』を持っていきました。編集者さんは『こどももちゃん』か『どらごんごんどら』でデビューを、と考えてくださり、結果『こどももちゃん』でのデビューが決まりました。
そんなわけで『どらごんごんどら』は再び長い眠りについたのです。それが、2年くらい前に編集者さんから『どらごんごんどら』やりませんか?とご提案があり、そうしてオリジナル版を描いてから30年近くたった今、満を持して、やっと形になりました。
オリジナル版はモダンで、印象がちがいますね! 今回の作品はより、「めでたい」雰囲気にあふれていますね。
オリジナル版は、ただひたすらに不思議な世界で、常世とうつし世のすき間の異次元というか、神聖さみたいなものは描こうとしていたと思います。でも、もう少し人間の存在を感じるものにしたいな……とぼんやり思いつつ、長いあいだ放ってありました。
そこへ今回、眠っていた〈どらごんごんどら〉を起こすにあたり、編集者さんからヒントをいただき、突破口が開きました。神聖さに人間の体温を足すと、それは「めでたさ」だったのかもしれません。ラフを進めているときも、編集者さんと「めでたいですよね?」「うん、めでたい、めでたいです!」「いや?、めでたいですねえ?」なんて言い合いながら、めでたさで盛り上がっていました。