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ねえ、おぼえてる?

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「ごあいさつ」や「いただきます」など、赤ちゃんの生活をテーマにした、「あかちゃんのあそびえほん」シリーズが、今年で刊行30周年を迎えました。

 そして、これまで30年間、仲良くいっしょの絵本に登場してきた「ことりのピイちゃん」、「ねこのミケ」、「こいぬのコロ」、そして「かいじゅうさん」が、それぞれひとり1冊の絵本になって新登場! それが「おともだちあそびえほん」シリーズです。

 発売を記念して行われた「きむらゆういち先生ミニトーク付おはなし会イベント」に、絵本ナビスタッフもおじゃましてきました。きむらさんご本人による読み聞かせのほか、手遊び、工作タイム、サイン会、そして初公開のパペットショーなど、盛りだくさんのイベントの様子をご紹介。さらにきむらさんに、新シリーズの絵本に込めた思いを伺いました。

おでかけ版ボードブック いないいないばああそび
作・絵:きむら ゆういち
出版社:偕成社

大人気『いないいないばああそび』がボードブックになりました。おでかけに便利な小型版。やぶけずじょうぶです。

とっとっとピイちゃん
とっとっとピイちゃんの試し読みができます!
作・絵:きむら ゆういち
出版社:偕成社

ピイちゃんがとっとっとっとっとっ さあどうするのかな? 大人気「あかちゃんのあそびえほん」シリーズのピイちゃんが、ちいさな絵本になりました! 飛んだり、泣いたり、怒ったり、さいごはにっこり、ちいさなお子さんといっしょに体を動かして楽しめる絵本です。

イベント初公開のパペットショー

イベントが行われたのは、偕成社1階の「おはなしのへや」。草原色のふかふかの絨毯が敷かれたお部屋で待っていたのは、ことりのピイちゃんのパネルです。

イベントには、抽選で招待された1〜2歳のお子さんとお母さんの6組12名が参加しました。
子どもたちはみんな、おはなしのへやに入ったとたん、本棚にずらっと並んだ絵本を見て大喜び。イベントが始まるまで、お母さんといっしょに絵本を読んだり、絨毯の上でごろごろしたりと、思い思いに過ごしていました。

イベントは、午前と午後に1回ずつ行われ、パペットは午後の部に登場しました。

ことりのピイちゃんのパペットが登場すると、みんなの視線はピイちゃんに釘付け! いっしょに手遊び歌を歌った後は、いよいよきむらさんの登場です。

 「ゆういちせんせーい!」のかけ声で登場したきむらさん。初めてみんなの前で披露する、パペットショーのスタッフを紹介します。
 パペットを動かしながら、登場するキャラクター全員分(!)の声を演じるのは、声優の川田妙子さん。
 鍵盤ハーモニカで音楽を演奏するのは、シンガーソングライターで、作詞・作曲家のM田理恵さん。

パペットショーで使われたハンドパペットの中には、この日のために特別に制作された「ねこのミケ」と「ゆうちゃん」の姿が! どちらも世界にたった1つしかないオリジナルです。

M田さんが鍵盤ハーモニカで音楽を奏でると、みんな食い入るようにパペットの動きを見ていました。
音楽に合わせて体を揺らしたり、パペットの動きを真似してみたりして、とっても楽しそう!
そんな子どもたちの様子を見守るきむらさんも、ニコニコ顔。

『こちょこちょあそび』では、大好きなお母さんにくすぐられて、うれしくて大暴れ! 夢中になるあまり、パペットのおともだちに手を伸ばして、スタッフさんをドキドキさせちゃう子も(笑)。
 最後は『ぎゅうってだいすき』で、お母さんやみんなにぎゅーっと抱きしめてもらって、みんな安心した様子に。初めてのパペットショーは、大成功でした。

次はきむらさんが、新シリーズの一冊『ゆらゆらミケちゃん』の読み聞かせ。3本の指を使ったミケちゃんの手遊び歌を歌ったあと、絵本を読んでくれました。

細いロープの上を、ゆらゆらふらふらしながら歩いて行くミケちゃん。
ミケちゃんが「あっ」となると、子どもたちは「どうなるんだろう!?」とドキドキした表情を浮かべます。そして、ページをめくって「ドシーン」となると、「わ−!」と歓声をあげて喜びます。

絵本を楽しんだ後は、スタッフさんが手作りした布の道が登場。お部屋いっぱいに広げて、みんなでミケちゃんと同じ遊びを楽しみました。
 ゆらゆら、おっとっと! おっこちないで歩けるかな?

いっぱい体を動かしたら、今度は工作タイム。はさみがなくても簡単にできる「ピイちゃんパクパクぬりえ」を作って、お母さんとパクパク遊び。

イベントのしめくくりは、『ばいばいできるかな?』。みんな元気にごあいさつができました。

イベント終了後のサイン会では、きむらさんが子どもたちのリクエストに応えて、1冊1冊にキャラクターの絵を描いてくれました。

子どもとの触れ合いが絵本を描く原動力に

───きむらさんは20年以上、創作活動だけでなく、親子向けのイベントをたくさん開催していらっしゃいます。イベントでの子どもたちとの触れ合いから、どんなことを感じますか?

きむら:絵本を読んだときに、笑ったり喜んだりする子どもたちの素直な反応が、うれしいです。でも、ごまかしがきかないので、イベントはいつも真剣勝負です(笑)。実際に子どもたちと接していると、絵本を読んだときにどう喜ぶのかがつぶさにわかるので、絵本を作るときの大きな手がかりにもなります。やはり子どもの本を作るときは、子どもと接するのが一番です。

───「あかちゃんのあそびえほん」シリーズのおともだちは、どんな風に生まれたのですか?

きむら:赤ちゃんですから、とりやいぬ、ねこなど、身近な動物やペットがいいなと思ったからです。でもそれだけだとおもしろくないので、かいじゅうさんをおともだちにしました。子どもの世界には、いろんな場面でかいじゅうさんの存在があるんですよ。

───新シリーズ「おともだちあそびえほん」を描こうと思ったきっかけはなんですか?

きむら:小さい子は、ひとり遊びが大好きなんですよ。水たまりを見つけたらバシャっとしてみたり、おふとんの上でゴロゴロ転がって遊んだり。
うちの息子は車が好きで、よく駐車場に遊びに行っていたんですが、そこで車止めの上を落ちないように渡る遊びをしてみたり、道路に引いてある白い線の上をはみださないように歩いてみたりしている様子を見て、「なんとかこれが絵本にならないかな」と思ったのが、きっかけでしたね。

───「おともだちあそびえほん」は、成長して「あかちゃんのあそびえほん」を卒業した子どもたちが読む本として企画されたそうですが、物語を作るときに、どんなことを意識しましたか?

きむら:キャラクターは同じですが、「しかけ」を使わなかったことです。そこで、いろんなひとり遊びのネタを考えて、「ミケちゃんだったら、ゆらゆら遊びをしそうだな」という風にキャラクターを当てはめていきました。新シリーズは、息子の子育ての経験からヒントを得て作ったので、遊びもちょっぴりダイナミックになっているかなと思います。

───「あかちゃんのあそびえほん」シリーズでは、1冊の中でみんな仲良く一緒に登場していたおともだちですが、新シリーズ「おともだちあそびえほん」では、ひとり1冊になりました。絵本を選ぶときに、「どのおともだちにしようかな」と選ぶのが、楽しそうですね。

きむら そうですね。ピイちゃんとかいじゅうさんは、赤ちゃんに人気があります。僕が思い入れがあるのは、いぬのコロ。「あかちゃんのあそびえほん」を描いていたときは、ねこが好きではなかったので、ミケの顔がちょっといじわるなんです。でも今はねこを飼っていて、いつも抱きしめて寝ているから、ミケの顔がだんだんかわいくなっているんですよ。

───新シリーズを含め、どんな風に絵本を楽しんでもらいたいと思いますか?

きむら:自由に楽しんでいただけたらうれしいですが、与えられるだけではなく、自分の本にしてもらえるともっとうれしいです。
例えば、「ゆうちゃん」の部分を、お子さんの名前に変えて読んでみたり、絵本と同じことをして遊んでみたり。絵本はあくまで、お子さんとの触れ合いの材料ですね。こうしなければいけないという決まりはないので、自分のものにしてもらえたらいいなと思います。

───最後に、絵本ナビの読者にメッセージをお願いします。

きむら:読んでみて「いいな」と思ったら、ぜひおともだちにも薦めてあげてください。出産祝いのプレゼントにもピッタリですよ。あとLINEスタンプも作ったので、ぜひ使ってみてください。

取材・文:中村美奈子(絵本ナビ編集部)
 写真:所靖子(絵本ナビ編集部)

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きむらゆういち(キムラユウイチ)

  • 1948年東京生まれ。多摩美大卒。造形教育の指導、白鴎短大講師、テレビ幼児番組のブレーンなどを経て、現在、絵本、童話の創作、戯曲、コミックの原作など広く活躍している。『あらしのよるに』で講談社出版文化賞絵本賞、産経児童出版文化賞JR賞受賞。作品に、『あかちゃんのあそびえほんシリーズ(1)〜(10)』(偕成社)、『カケルがかける』(絵・ひらのてつお/えほんの杜)、『どうするどうするあなのなか』(絵・高畠純/福音館書店)など多数。

作品紹介

とっとっとピイちゃん
とっとっとピイちゃんの試し読みができます!
作・絵:きむら ゆういち
出版社:偕成社
ばしゃばしゃコロちゃん
ばしゃばしゃコロちゃんの試し読みができます!
作・絵:きむら ゆういち
出版社:偕成社
ゆらゆらミケちゃん
ゆらゆらミケちゃんの試し読みができます!
作・絵:きむら ゆういち
出版社:偕成社
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作・絵:きむら ゆういち
出版社:偕成社
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