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しばわんこの和の行事えほん

しばわんこの和の行事えほん(白泉社)

お正月、節分、夏祭り...季節に縁のある遊びに触れながら、親子で楽しめる日本の行事をご紹介。

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絵本ナビホーム  >  スペシャルコンテンツ  >  インタビュー  >  「そらまめくん」シリーズ最新作!『そらまめくんのあたらしいベッド』なかやみわさんインタビュー

絵本作家になりたい! デザイナーから一念発起、絵本の学校に。

───なかやさんは『そらまめくんのベッド』で絵本作家としてデビューされましたが、最初の絵本のキャラクターが「そらまめ」というのが、とても面白いですよね。「そらまめくん」はどのように生まれたのでしょうか?

私は絵本作家になる前、サンリオのデザイナーとして働いていました。サンリオのキャラクターはみんな、社員が考えているので、デザイナーそれぞれが商品化したいキャラクター候補を何個も作っているのが普通だったんですね。そらまめくんは私が入社1、2年目くらいのときに考えたキャラクターで、元々はそらまめではなく、普通の豆に手足が生えたようなキャラクターだったんです。でも、そのときのコンペではボツになって日の目を見ることはありませんでした。

───キャラクタービジネスの世界ってそんなに厳しいんですね…。


そうですね。それと、働いているうちに、商品化されるキャラクターの流行りすたりの早さに疑問を感じている自分に気がついて、ブームに流されず、長く多くの子どもたちに愛されるキャラクターを生み出したいと思うようになりました。そんなとき、リサーチの一環として立ち寄った本屋さんの児童書売り場を見て、ビックリしたんです。そこには、私が小さいころに読んでいた『ぐるんぱのようちえん』(作:西内 ミナミ  絵:堀内 誠一  出版社:福音館書店)や『だるまちゃんとてんぐちゃん』(作・絵:加古 里子  出版社:福音館書店)が並んでいたんですね。最初、私は昔の本のフェアをやっているのかと思いました。

───絵本はロングセラーがずっと愛されている、ちょっと貴重な業界。子育て中のお母さんたちも、本屋さんで子どもの頃に愛読していた絵本がまだ売っていることを知ってビックリされる方も多いですものね…。

そこではじめて、絵本が世代を超えて多くの子どもたちに楽しんでもらえる仕事だということに気づいて、絵本作家になりたいと思ったんです。
でも、当時はインターネットもなかったので、どうやったら絵本作家になれるのか全く分かりませんでした。そんななか絵本情報誌「MOE」を買ってみたら、そこに絵本の作り方を教えてくれるカルチャーセンターのお知らせが載っていて、見学に行ったんですね。そこの講師をしていたのが絵本作家の川端誠さんや編集者の松田素子さんで、お二人の講座を受講して、絵本の作り方を学びました。


これが貴重な「そらまめくんのベッド」のダミーです!!

───そのカルチャースクールではどんな絵本を作ったのですか?

ダミーを作っては、先生に見せて、感想を頂いて、修正したり、新しい作品を作って持って行ったり…たくさん絵本を作りました。その大半はあまり反応が良くなかったのですが、その中で唯一、川端さんも松田さんも「面白いから、この作品は大事にしなさい」と言ってくださったのが、『そらまめくんのベッド』の原型だったんです

───そのときの貴重なダミーを持ってきていただいたのですが、このときから、ウズラが出てきたり、色んな豆のキャラクターが出てきたり、ストーリーはほとんど変わっていないですね。


絵のタッチは違いますが、内容はほぼ完成しています

元々、自宅で家庭菜園をやっていて、枝豆などを作っていたことや、ウズラを子どもの頃に飼っていたこともあり、キャラクターが身近な存在だったのが良かったのかもしれません。それを松田素子さんが出版社とつなげてくれて、絵本作家としてデビューすることができました。

───そこからのご活躍は皆さん、絵本を通じてご存知かと思います。なかやさんの描く世界は細部まで描きこまれた絵も魅力ですが、ストーリーの面白さも多くの子どもたちが大好きな点だと思います。おはなしはどうやって生み出すんですか?

実は私、絵本作家になろうと思ったとき、文章を書かないつもりだったんです。それまで、絵本を読んでいたわけではなかったので、文章はだれかプロの方にお願いしたいと思っていました。でも、デビューする前に文章を書いてくれる人がいなかったので、自分で作るしかなかったんです。

───文章を書くつもりがなかったなんて、すごく意外です!

でも、サンリオでキャラクターを作るとき、キャラクターの性格や家族構成などの基本設定から、そのキャラクターが住んでいる世界など、ストーリーを決めることが必要だったので、そういう意味では、そらまめくんも最初に性格や住んでいる場所、友達のキャラクターなどを考えてからおはなしを作っていったように思います。

───キャラクターがしっかりしているから、その世界の中で起きる事件に感情移入しやすくなるんですね。以前、インタビューをした「どんぐりむら」シリーズでは、「おしごと」がテーマでしたが、「そらまめくん」シリーズのテーマはなんでしょうか?

そらまめくんは、ベッドを独り占めしたり、さんじゃくまめとの競争で必死になったり、子どもたちの目線に近いキャラクターです。ストーリーも、日常の出来事を扱っています。そういう意味では、子どもと等身大であることがテーマのように思います。それと、そらまめくんは、自然の中で遊んでいるので、外で遊ぶことの少ない今の子も、そらまめくんを読んで、原っぱで遊んでみたいと思ってくれたら嬉しいですね。

───今回の綿花もそうですが、絵本の中に描かれている植物は自然の中で見つけられる草花も多いですよね。それを見つけながら遊ぶのもきっと楽しいですね。

そうですね。植物は特に写真を撮って資料にしたり、実際に育ててみて描くことを徹底しています。そうすることで、よりそらまめくんの世界が子どもたちの中で身近な存在となってくれるんじゃないか…と思って描いています。

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なかや みわ

  • 埼玉県生まれ。女子美術短期大学造形科グラフィックデザイン教室卒業。企業のデザイナーを経て、絵本作家になる。
    主な絵本に「そらまめくん」シリーズ(福音館書店・小学館)、「ばすくん」シリーズ(小学館)、「くれよんのくろくん」シリーズ(童心社)、「どんぐりむら」シリーズ(学研)、「こぐまのくうぴい」シリーズ(ミキハウス)など多数ある。愛くるしく魅力的な登場人物を描いた絵本作品は、子どもたちの絶大な支持を受けている。
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