●絵本作家マーカス・フィスターさんについてお伺いします。
─── 絵本を制作される時、どの瞬間が一番楽しいですか?また大変な部分というのはどの辺りですか?
それはもちろん新しい話を考えているとき、でしょうね。新しいキャラクターを考え、最初にスケッチするときもわくわくするかもしれません。でも本を完成させるには大変な苦労が伴います。それが一番苦しいところです。
─── 絵本を通して子ども達へ伝えたいメッセージというのはございますか?
それは本によってそれぞれですね。全ての本に重要なメッセージを埋め込む必要もないと思っています。ときどき私はただ自分の楽しみのためだけ、そして、それはすばらしく魅力的な本の世界を若い読者に紹介することで、彼ら自身もそれを楽しんでくれる、そういうために書く本もあります。
─── 絵本作家になって良かったなぁ・・・と感じられる時はどんな時ですか?
アトリエで仕事に向かっているときはいつも幸せです。本当に仕事が好きですからね。でももちろん、いろんな世代の読者からの反応がかえってきたときはやっぱりよかったと思いますね。
●絵本ナビ読者の方からの質問です!
※ここからは、皆さんが寄せてくださった質問の中から答えて頂きました。
─── 海の風景や生き物がとってもきれいです。海がお好きなのですか? (ご自宅から海が見渡せるのでしょうか?ダイビングをされるのでしょうか?にじうおのモデルの魚は?登場する魚を選んでいくポイントは?)
残念ながら私の住むスイスには海はありません。でも旅行をして、他の国で海を見ることは大好きです。毎回新しいお話を考えるときに、このにじうおの世界を完璧なものにできる新しい動物のキャラクターはいないか、探しています。
─── うろこのきらきらを印刷するのはとても大変そう!実現はすんなりできたのでしょうか?
担当の編集者がたいへんな苦労をして安い料金でこの印刷ができるところを見つけてきてくれました。こういうキラキラ印刷(ホログラフィック)をする費用はとてもかかるので、当初考えていた値段で印刷ができるとわかったときにはとてもうれしかったです。
─── 海の色の青を始め、色彩がとっても美しいです。色をつけられる際、何を一番大事にされていますか?
色を塗って、まだぬれているところに、さらに色を重ね、にじませる塗りかたをします。水の雰囲気がとてもよく表現できるので。
─── 『にじいろのさかな』読者からの嬉しかった反応はございますか?また国によって反応は違いますか?
国によって反応が違うということはありません。うれしかった手紙……。小さな読者からの「こんなお話を書いて」というお願いだったり、おばあちゃんが孫に私の書いたお話を読んで楽しかったとか、そういうものですね。
─── にじいろのさかなの夢はなんですか?
彼が夢を僕には話してくれたことはありません。でも想像するに、ただ、多くの友だちに囲まれてきれいで健康的な海で平和に過ごすことではないかな、と思います。きれいな環境を維持できるかどうかは、われわれにかかっているわけですが・・・。
─── 絵本を描かれる際に読者の年齢を意識されますか?
もちろんです。でも同時にこれを手に取り、子どもに読み聞かせてくれるご両親のことも意識しますね。
─── 絵本を制作される前など何か日課はありますか?
申し訳ないですが、これといってないですね。
─── 子どもにとって本とは?
たんに美しい絵とすばらしいお話がある、というだけのものではないですね。ママやパパ(あるいは両方)と一緒に座って、お話を聞いたり、質問したりして、両親をちかしく感じる。そんなすばらしい習慣をもたらしてくれるものです。
●最後に絵本ナビ読者に向けてメッセージをお願いします!
日本に多くの読者がいることをとても誇りに思います。魅力的な国、日本で過ごしたすばらしい日々を今も思い起こします。また近いうちに是非訪れてみたいです。
マーカス・フィスターさん、ありがとうございました!







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1960年、スイスのベルンに生まれる。高校卒業後、ベルンの美術工芸学校の基礎科に入学。その後、グラフィック・デザイナーとして、1981年から1983年までチューリッヒで働く。カナダ・アメリカ・メキシコを旅行ののち、帰国後はフリーランスのグラフィック・デザイナー、イラストレーターとして活躍している。おもな作品に「ペンギンピート」シリーズ、「うさぎのホッパー」シリーズ、「にじいろのさかな」シリーズなどがある。1993年、ボローニャ国際児童図書展エルバ賞を受賞した『にじいろのさかな』をはじめとする「にじいろのさかな」シリーズは、世界で1500万人の読者に迎えられた大ベストセラーとなっている。






