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絵・文: 川浦 良枝  出版社: 白泉社 白泉社の特集ページがあります!
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《スペシャルコンテンツ》突撃レポート

2011.05.18

『とんねる とんねる』は、とってもヘンでおもしろい! そして「ばけたくん」の続きが読めるってホントですか!?岩田明子さんにお伺いしました!

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『ばけばけばけばけ ばけたくん』で鮮烈な絵本作家デビューを飾られた岩田明子さん。魅力はなんといってもその独特な発想力!最新作でもまたまたユニークな内容の作品が出来上がったようですよ!その気になる制作エピソードや今後発売予定の新刊のことなどをお伺いしてみました。

『とんねる とんねる』

「とんねる とんねる」
作・絵:岩田 明子
出版社:大日本図書

みんなでたのしく、とんねるあそび。「とんねる、とんねる、くぐってくださーい」と呼びかけると、「はーい!」と元気な返事が!最初にやってきたのは、へびくん!それから、たこくん、かえるくん・・・。みんな次々、楽しそうにとんねるをくぐります。
でも、最後にやってきたのは、えっ、もぐら!?もぐらのとんねるって、どうやってくぐるの?さあ、みんなのとんねるあそびは、いったいどうなる!?

─── 『とんねる とんねる』って、普通のとんねる遊びじゃないんですね(笑)。いったいどこで、こんなアイデアが浮かぶんですか?

岩田:息子が4、5歳の頃、おもちゃの人形をアーチ型に折り曲げて「とんねるとんねる、だれかくぐってくださーい!」と言ったんです。そのとんねるを、動物たちが次々とくぐって遊んだら面白いなぁ、と思ったのがきっかけです。


▲最初は普通に男の子がアーチをつくっています

─── 登場人物(動物)の、あのくぐり方、「えーっ!?」となります(笑)。どうして、あの動物たちに決めたんですか?

岩田:息子のアイデアということもあって、まずとんねる遊びをするのは男の子にしようと。その後に出て来る動物は動きや色を考えて、図鑑を見ながら、まるでオーディションのようにして決めました。最初は、蝶々がたくさん飛びながらとんねるを作ったりもしてたんですが、「ちょっと迫力不足だなー」ということでカエルに交代、なんてこともありました。

▲ダミーです。こんな蝶々のアーチもあったんですね。色合いも出来上がった絵本とは全然違います。

─── 描いていて、なにか苦労はありましたか? 逆に、楽しかったことはありましたか?

岩田:苦労ばかりが思い出されます……(苦笑)。5年程前に絵を仕上げていたのですが、なかなか出版が決まらず、もう一回描き直したり。表紙もボツが続いたり。きりんの模様を描いているうちに、他のページと形が合わなくなったり。カエルの数を何度も数えたり。でもですね、本が出来上がると目の疲れも肩のこりも吹っ飛びます。子どもたちが喜んでくれたら私も元気100倍です!


▲この数をかぞえるのは確かにたいへん・・・。

─── 岩田さんの作品は、『ばけばけばけばけ ばけたくん』『とんねる とんねる』と、笑えるものが多いですよね。今後はどんな内容のものを描かれる予定ですか?

岩田:いい質問ですね〜(笑) 7月頃に「ばけばけばけばけ ばけたくん おみせの巻」(大日本図書)が出る予定です(タイトル長いですね〜)。またまたばけたくんが、夜中に食べまくります。どんな姿に変身するかはお楽しみに!身の毛もよだつ変身が見られるかも……? その後は未定ですが、私が見たもの聞いたもの、面白い!と思ったものを本にしてお届けしていきたいです。

─── そういえば、「ばけたくん」のぬいぐるみがあると聞いたんですが……

岩田:あります、あります! 3月に三重県の津で「とびだせ!みえの絵本作家たち展」という展覧会がありまして、そこで「ばけたくんのいえ」を建てたんです。で、天井からばけたくんのぬいぐるみを12個程ぶら下げました。手作りなので全員顔とポーズが違います。私は高校の頃、家庭科の成績が2だったんですが、なんとか作ることができました。

▲ほんとに、みんな表情がちがう!あ、手の向きもちがいますね。

─── 最後に、読者の方たちに向けて一言お願いします!

岩田:突然ですが、自分の意志に関係なく体が変化する感じって、不思議ですよね〜。背が伸びたり、じんましんが出たり、虫だったら脱皮したり、さなぎになったり。「とんねる とんねる」「ばけたくん」で、そんな変化の不思議を体感してください。体がむずむず、もぞもぞ、ごりごり〜っとしてきたら嬉しいなぁ。

そして最後に、この度、地震と津波、更に放射能の被害にあわれている多くの方々に、心からお見舞い申し上げます。私もこの災害を通して、今この時をできるだけ工夫して生活しようと思うようになりました。そして何かの本で読みましたが、アメリカ先住民の方々の言葉のように「7世代先のことまで考えて物事を決めなければならない」と切に思います。

これからも楽しい絵本を作っていきたいです。読んでくださってありがとうございました。

※担当編集者からのコメント

『ばけばけばけばけ ばけたくん』のときも「おお、こうくるかー!」と楽しみましたが、『とんねる とんねる』も「えーっ!」というのが最初の一言(もちろん、笑いました!) ただ最初の段階では色がカラフルで「うーん、奇抜(きばつ)ではあるけど…」と悩み、岩田さんと何度かお話をするうちに、できあがった絵本のようになっていきました。でも最後まで悩んだのが表紙です! 「とんねるあそび」のおもしろさを出したい! というのは岩田さんも編集担当も同じ思いでした。が、内容がわかりすぎてしまう(ネタバレというか)のはつまらない…、でも、この絵本ならではの「とんねるあそび」のユニークさを表紙で伝えたい! という葛藤のなか、いまの表紙にたどりつきました。岩田さんには何度もラフ描きをしていただいて、ありがとうございました! よい表紙になったのでは…? と編集担当としては思っておりますが、読者のみなさま、いかがでしょうか(笑)


▲完成するまでの変遷がわかる、表紙のラフも見せていただきました。

余談ですが、岩田さんは書店店頭でも絵本を手にとっていただけるように、手作りPOPを描いてくださってるんです! 書店に行かれた際にはチェックしてみるといいかもしれません(笑) 絵本ナビではご覧いただけないので貴重だと思います!

▲皆さん、書店で探してみてくださいね。

そして「ばけたくん」ぬいぐるみ、本当にかわいいですよね! 今年のGWに行われた「上野親子フェスティバル」で、大日本図書のブースでも飾らせていただきました。ぶらさがっているとやっぱり触りたくなるようで、お父さんに抱っこされながら、ずっとなでている子もいました(笑) 「ばけたくん」については、7月に第2弾『ばけばけばけばけ ばけたくん おみせの巻』が発売になります! いっぱい食べて、パワーアップした「ばけたくん」、ぜひみなさま、また楽しんでください! ちょうど今、みなさんに「えーっ!」と言っていただけるよう、がんばってつくっているところですので…(笑)

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『はやくちことばで おでんもおんせん』イベントレポート

岩田 明子【いわたあきこ】

  • 1967年、東京生まれ。1991年、武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科を卒業。2004年、子どもの本専門店「メリーゴーランド」(三重県四日市市)主催の「絵本塾」に参加。


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