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【今日の1冊】 365日おすすめ絵本 (5〜6月)

絵本ナビ編集部

2016/06/13

【今日の1冊】6月13日 「サッカーへの、熱い想い」

【今日の1冊】6月13日 「サッカーへの、熱い想い」

「今日は何の日?」「今日はどんな絵本を読もうかな?」
一日の始まりがワクワクするような絵本を毎日ご紹介します。
● 何度も読み返して欲しい作品(みんなの声より)
絵本ナビに出会う前に、息子達と親子ともどもはまっていたのが、アンソニー・ブラウンの作品です。
特に、ウィリーのシリーズはみんな大好きでした。
全部読破したのですが、投稿していない作品ばかりなので、再度読むことにしました。
この作品は1995年の発刊で、邦訳は1999年です。
「こしぬけウイリー」が1984年、「ウィリーとともだち」が1991年の作品で同じウイリーが主人公なのですが、話の連続性はありません。

「こしぬけウイリー」は自分に自信がないという設定、「ウィリーのともだち」は友達がいないという設定でしたが、今回は、サッカーが上手くないという設定です。
物語の訴求のポイントが明確なので、どの一冊を読んでも感銘できるということなのでしょう。

「ウィリーはサッカーが大好き。
 でも、サッカーシューズをもってない。
 買えないんだ」
という文章で始まりますが、この買えないんだという一文に、この話の伏線がある気がします。
ウィリーは、毎週サッカーの練習に参加するのですが、選手に選ばれたことがありません。
ある日、練習の帰り道、一人でサッカーをしている子に出会います。
流行遅れのジャージに、古いシューズといういでたちで、昔のパパが着ていたようなものらしいのです。
二人は、黙ってパスの練習をするのですが、その子は、自分のシューズを差し出すといなくなってしまいます。

ウィリーが、そのシューズで練習に参加すると見違える程上手くなって、次の試合のメンバーに選出されるのです。
ウィリーは嬉しくなって、毎日練習に明け暮れます。
試合当日、そのシューズを忘れてしまうのですが、実は、練習のお陰で本当に上手くなっていて、決勝ゴールを決めるのです。

絵を良く見ていくと、その子が誰だったのか分かります。
そのヒントが、隠絵としてあちこちに散りばめられているのが、アンソニー・ブラウンらしいところ。
ウィリーは、今まで縁起をかつぎ、歩道の継ぎ目を踏まないで歩いていたのに、全然気にしないで歩き、自信がみなぎっているさまで終わるので、最高のエンディングです。
絵の楽しさ、ストーリーの面白さに加え、諭すエピソードもあり、実に高い水準の絵本だと思います。
是非、パパに読み聞かせして欲しい作品として、オススメします。

(ジュンイチさん 40代・パパ 男の子12歳、男の子6歳)

ボールのまじゅつし ウィリー ボールのまじゅつし ウィリー」 作:アンソニー・ブラウン
訳:久山 太市
出版社:評論社

ウィリーはサッカーが大すき。でも選手に選ばれたことがない。ある日ふしぎな少年が、サッカーシューズをくれた。それはまほうのくつだった! そしてとうとう選手に選ばれる。けれど試合の日、ウィリーは…? 
●第45回・課題図書 ●国際アンデルセン賞受賞画家

■ 合わせてこちらもおすすめ!

こしぬけ ウィリー こしぬけ ウィリー」 作:アンソニー・ブラウン
訳:久山 太市
出版社:評論社

ウィリーは虫もころせない。みんなウィリーを「こしぬけ!」ってよぶ。もう、うんざりだ! ウィリーは強くなろうと決心した。まずは体そう、それからジョギング、、ボクシング、ボディービル。ウィリーは、どんどん強く大きくなった。そして…?


絵本ナビ編集部

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