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絵本ナビのクリスマス2016

2016/11/16

<クリスマス限定商品(3)> クリスマスだけ表紙の子がサンタ帽子をかぶってます♪

<クリスマス限定商品(3)> クリスマスだけ表紙の子がサンタ帽子をかぶってます♪

人気の絵本の主人公がクリスマスの間だけサンタ帽子をかぶっていたら…可愛いですよね!
クリスマスの時期のギフトにおすすめの限定商品をご紹介します。
● ももんちゃんがサンタ帽子をかぶってますよ!!

見てください!!ももんちゃんがピンク色の可愛いサンタ帽子をかぶってますよ。
大人気、15年目を迎えた「ももんちゃんあそぼう」シリーズの第18作です。
タイトルの「なでなで」って何だろう? と表紙をめくると、冒頭からお腹の痛いきんぎょさんとおばけさんが登場します。

今だけ数量限定!
はがせるシールのサンタ帽子をかぶった『なでなでももんちゃん』発売中です。

なでなで ももんちゃん なでなで ももんちゃん」 作・絵:とよた かずひこ 出版社:童心社

きんぎょさん、おばけさん、げんきないね。おなか、いたいんだって。
ねえ、きんぎょさんとおばけさんのおなか……なでなでしてくれる?


「きんぎょさんと おばけさん おなか いたいんだって」の言葉とともに目に飛び込んでくるのは、涙目になってしまっているかわいそうな二人。
読者である子どもたちは「大丈夫かなあ」と心配になることでしょう。でも、次のページをめくると、二人はお腹を出して仰向けに…。
ももんちゃんと一緒に「なでなで」してあげると、さあ、どうなるかな――。

子どもたちがお話に参加しながら、読み進めるタイプの作品です。
自分がしてあげたことがきっかけで、登場キャラクターたちに変化が起こり、ストーリーが展開していく感覚は、子どもたちの心をわしづかみにすること間違いなし! 

(ライター/こどもアプリ研究家 寺島知春)
● 「あかねこ」さんと「うんこ」さんにはサンタ帽の他にカレンダーも!
西村敏雄さんの描き下しの素敵なカレンダーが付いてきちゃうのは…?
この2冊です。

わたしはあかねこ わたしはあかねこ」 作:サトシン
絵:西村 敏雄
出版社:文溪堂

表紙のあかねこが、はがれるシールのサンタ帽子をかぶっています!

(こちらは通常版の表紙です)


真っ白なしろねこかあさんと、真っ黒なくろねことうさんからうまれたのが、わたし、あかねこ。
他の兄弟は、しろねこ、くろねこ、とらねこ、ぶちねこ、みんな白と黒でねこらしい模様。
私だけ赤い色をしているから、お父さんもお母さんも、みんなが心配して同情ばかりする。
私は、きれいで可愛い、この色が好きなのにな・・・。
まわりと違うからということで、認めてもらえない。あかねこがとった行動とは?
自分だけ違う、ということは、少し切なくて悲しい気持ちにもなるけれど、
一番大切なことは、自分が好きかどうか、なのかもしれません。
あかねこは、自分が好きだから、納得のいく道を自分で切り開いていくことができます。
このお話が、とっても前向きで力強い印象となっているのは、そんなあかねこの行動はもちろん、
西村敏雄さんの描くあかねこの、意志の感じられる魅力的な目の表情の影響も大いにあるのではないでしょうか。
絵本「うんこ!」の大人気コンビ、サトシン&西村敏雄による、また全然違ったイメージの素敵な一冊が届きました。

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

うんこ! うんこ!」 文:サトシン
絵:西村 敏雄
出版社:文溪堂

表紙の「うんこ」が、はがれるシールのサンタ帽子をかぶっています!
(こちらは通常版の表紙です)


なんとまあ、このいさぎよい表紙!
中を開けばその大胆さは多くの人の期待を裏切りません。
まず主人公は子ども達が無条件に反応する「うんこ」。
そして、お話の大事なところで頻繁に登場する「だじゃれ」。
最後にはふんふんふ〜ん♪とお気楽な鼻歌まで歌わせて。
どこをとっても、子ども達が喜ばない訳がない内容になっているのです。
ということで、子ども達やパパにはもちろん、意外にも(!?)ママ達の間でも急速に浸透中の一冊がこの「うんこ!」。お話会では「くっさーい!」と大合唱になっているという噂まで・・・。
前々からうっすらと感じてはいたのですが、「うんこ」と声を大にして言ってしまう事の開放感、そういうものをこの絵本は証明してくれているかのようです。「食」や「健康」を考える時の大事な存在である事はもちろんなのですが、子ども達の気持ちや心をオープンにさせてしまう喜びも大きいのです。
作者のサトシンさんは“おてて絵本”の発案、普及活動をされていて、この絵本のアイデアも子ども達との多くの触れ合いの中で自然に生まれてきたそうです。更に面白くて可愛げがあって、おまけに温かみまである絵本として完成させてしまったのが絵を描かれた西村敏雄さん。「うーん、面白い。」と言って人を選ばず場所を選ばず「うんこ!」と連呼させてしまう、これもまた作者の思惑どおりなのでしょう。いや、まいった。

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)


絵本ナビ編集部

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