
夢あふれる可愛い世界

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今回ご紹介する作品は…?
■ 夢あふれる可愛い世界 『どこ? ながい たびの さがしもの』
「どこ?」シリーズ、長い旅の探し物です。
今回は、可愛いくまさんと一緒に冒険の旅に出かけます。
この絵本に2年も費やされてると知りビックリ!
それもそのはず、本当に一つ一つが手が込んでいて、妥協が無い。
動物たちの可愛らしさ、小物たちのリアルさ、食べ物はつい食べたくなるほど美味しそうだし、撮影技術にも本当に驚かされます。
そして、可愛いだけじゃなくて美しい。まるで絵画か写真集を見ているような完成度の高さに圧倒されます。
砂漠の世界や雪景色、海辺の様子など、ページをめくりながら色んな世界へ旅ができるのが楽しかったです。
最後に最初の部屋へ戻ってくるのですが、比べてみると、すっかり小さい子のいる部屋になっていて微笑ましかったです。
「どこ?」「ないよ〜」「あった!」の探し絵も勿論楽しめました。
難易度がそれほど高くなくて、ほどよい時間で「あった!!」が出てくるスッキリ感もいいですね。
ミニチュアの一つ一つの小物や動物たちに、山形明美さんのこだわりや愛情が感じられます。
あと、我が家でも文鳥を飼っているので、山形さんに勝手に親近感を抱いてしまいました。
文鳥って、インコとはまた違う可愛さがあるんですよね(*^_^*)
「どこ? ながい たびの さがしもの」
作:山形 明美
撮影:大畑 俊男
出版社:講談社
窓辺から、小鳥がくまのぬいぐるみを連れだした! 森から海へ、砂漠から雪国へ、長い時間の大冒険。子どもはじっくり、大人はうっとりの、さがしもの写真絵本。おまちかね人気さがしもの絵本シリーズ第5弾。
作者・山形明美さんからのメッセージ
今回の「どこ?」は、くまのぬいぐるみの<長い旅の物語>です。
さがしものの絵本ですから、もちろん、さがしもの遊びも重要なのですが、今回はとくに、各ページ一枚一枚を、絵のように美しく完成させたいと思いました。まずは、ストーリーのつじつまは気にせずに、自分のおもしろいと思う場面のラフを描くことからはじめました。担当編集者の(り)さんの「最初と最後さえ決まれば、あとは大丈夫です。自由に作っていきましょう」という言葉が、私の気持ちを楽にしてくれました。
大好きな動物や小鳥もたくさん作りました。森に行ったら、つぎは海に行って……、と考えるうちに、気球の旅や、船の旅もいいなあと、いろいろな設定が浮かんできます。途中から、旅は過酷にもなっていきます。砂漠や雪国を旅する場面も作りました。
見切り発車で作りはじめたものの、ふしぎとつぎの旅先が自然に決まっていきました。最初に、<長い旅の物語>と想定したことで、バラエティーにとんだ場面が展開でき、盛りだくさんの一冊になった気がしています。
私の製作過程も、まさに長い長い旅のようでした。この本が完成するまでには、2年もの時間がかかりましたが、それは、作る楽しさを感じさせてくれた旅でもありました。
大人も子どもも、やわらかい頭で想像力を働かせて、「どこ?」の世界を楽しんでいただけたら、幸いです。