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【新刊ピックアップ】 注目の新刊をご紹介します!

2016/01/15

ぎゅっとにぎったげんこつが、言葉以上に心情を語り出す。

ぎゅっとにぎったげんこつが、言葉以上に心情を語り出す。

注目の新刊をみどころとともにご紹介します!
気になった作品をぜひチェックしてみてくださいね。
● 「すこやかな心をはぐくむ絵本」シリーズ第9巻。げんこつに込められた気持ちは…
くすのきしげのりさんのデビュー作である童謡集『いち にの さんかんび』に所収されている詩「げんこつげんたろう」が、伊藤秀雄さんの力強いタッチの絵で、絵本として生まれ変わりました。

「げんげん げんこつ げんたろう」のフレーズからはじまる短い詩の中で、友達にお母さんの絵をからかわれ、ケンカになり、先生が仲裁に入り、お母さんにケンカしたことを知られる場面が描かれています。細かい人物設定や、主人公である少年の感情の変化などは文章で語られていませんが、詩にある通り、ギュッと握ったげんこつが言葉にならない少年の心情を痛いほど私たちに伝えてくれます。
悔しいときには相手に向かって、無数に振り上げられる、げんこつげんたろう。
悲しいときには自分の顔の涙を、グッと拭ってくれる、げんこつげんたろう。
でも、げんこつのままでは仲直りの握手はできません。
相手と仲直りするために、ギュッと握ったげんこつを開くことはできるのでしょうか……。

「すこやかな心をはぐくむ絵本」シリーズ第9巻。今回、画家の伊藤秀雄さんは、男の子の心の動きがより読者に伝わるよう、和紙にクレヨンと水彩を使って描く手法に初めてチャレンジしたそうです。子どもたちが日常生活の中で感じる、リアルな心情を是非、お子さんと一緒に味わってみてください。

(木村春子  絵本ナビ編集部)

げんこつげんたろう げんこつげんたろう」 作:くすのき しげのり
絵:伊藤 秀男
出版社:あかつき教育図書

げん げん げんこつ げんたろう つらいときには げんたろう くやしいときにも げんたろう……。

表情豊かに描かれる、子どもたちの様子や大人の姿。それぞれの気持ちを推しはかり、理解しようという態度を育む絵本です。


絵本ナビ編集部

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