ジュリアスが生まれるまでは、リリーは、せかいいちのおねえちゃんだったのに、ジュリアスが生まれてからは・・・・。
おとうさんとおかあさんは、ジュリアスをどこの親とも同じように、可愛がります。リリーには、それがまったくおもしろくありません。おとうさんとおかあさんは、リリーにも、気をつかってるのですが・・・・。
気の済まないリリーは、これでもか、これでもかと、ジュリアスにつめたくあたります。
そんなリリーが、おしゃまで、けなげで、かわいらしいのですが。
あるときをきっかけに、リリーにとっても、ジュリアスは、せかいいちのあかちゃんになります。
この本のおかげで、我が家は、救われました。
私は、あかちゃんは、本来かわいがるもの、と知らず知らずに、上の子たちにおしつけていました。うちの子たちは、実際三女をかわいがっていたものの、どこか、満たされなさというか、不満を知らず知らずに抱え込んでいたようです。顕著にあらわれたのが、3才の次女。いわゆるあかちゃん返りだったのでしょう。かなり扱いに手こずりました。5才の長女も、外には顕われませんが、内面はやや複雑な思いだったと思います。
そんな、こどもたちの気持ちに風穴をあけてくれたのが、リリーです。
ジュリアスにいじわるする様子が、なんとも、小気味よいのです。最後の展開もほっとします。絵も、とってもかわいらしいし、リリーが書いたと思われる、絵の中の絵もわらっちゃいます。
私たち、親子を救ってくれた、この本に大変感謝しています。 (みゆあちゃんさん 30代・ママ 女の子6歳、女の子3歳、女の子0歳)
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