こどもにとって好奇心とは果て無きもの。興味の対象は次から次へと移っていき、結果的にあんなに好きだったおもちゃに見向きもしない・・・ちょっと寂しいけど、よくみられる状況ですよね。 このお話は、今やパズルにすっかり夢中のしょうちゃんが、なくした最後のピースを探しているうちに部屋の隅々にいるかつての友達(それは乗り物だったりロボットだったり)に久々に出会っていき、おもちゃとともにピースを探す冒険へと繰り出すのです。 その再会の様子の一つ一つが、読んでいると何だか嬉しくなってしまうんです。お互いの事をよくわかっているだけあって、多くを話さずともすぐに団結して・・・なんて、ちょっとカッコ良くて夢がある。 「物を大切にしょう!」なんて固い事を一切言わない感じもいいな。 とはいえ、やはり新しいおもちゃに夢中の息子と、さりげなく読んでみたいとも思うのです(笑)。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
しょうちゃんのジグソーパズルはもうすぐ完成。ところが、パズルの最後のピースがなくなってしまいました。しょうちゃんは、前によく遊んだおもちゃたちの助けをかりて、ピースを探す冒険の旅に出発! 子どもたちの大好きな乗り物やロボットのおもちゃが活躍する、夢が広がる楽しい絵本です。
しょうちゃんがなくしたパズルのピースをさがして、おもちゃたちと大冒険。
まるで、映画「トイ・ストーリー」を思い出すような、おもちゃの楽しい世界。
「もっちゃうもっちゃうもうもっちゃう」以来のファン、土屋さんの最新作と聞いて、すぐに手に取りました。
パズルを探して、家の中から、世界じゅうへ。最後には、池の中にもぐって大捜索。
おふろ嫌いのしょうちゃんにおじいちゃんが買ってくれたおもちゃだったり、入院したときに買ってもらったおもちゃだったり、一緒に活躍するおもちゃたちは、どれも愛着のあるものばかりですね。
男の子だけあって、乗り物がいっぱい出てくるところが、同じく乗り物大好きのうちの息子にはうけたようです。 (たかくんママさん 30代・ママ 女の子9歳、男の子5歳)
|